これまでのおはなし

佐賀県唐津市『甘夏かあちゃん』の“甘夏ゼリー”

今日は、佐賀県唐津市『甘夏かあちゃん』の“甘夏ゼリー”をご紹介します

中野「僕も大好きな逸品で、昔からお付き合いがあります」

【『甘夏かあちゃん』とは?】

『甘夏かあちゃん』は佐賀県唐津市呼子町加部島にあります。代表は、山口めぐみさんです。呼子大橋が完成する前の加部島は、離島ということもあり他地域に比べ、農産物の運送などにコストもかかっていたそうです。呼子大橋が開通した平成元年をきっかけに、加部島の特産品を作ろうと平成2年に創業、今年で28年を迎えるそうです。創業当時は、“甘夏”の生産者の奥さん3名で始められました。『甘夏かあちゃん』の皆さんが栽培する“甘夏”は、他の多くの柑橘類の栽培、販売が行われる中、価格も下がり、農業経営していくにも大変な時期だったそうです。

玲子「皮を剥くのが面倒と言って、食べない人がいるそうですね」
中野「僕らの時は甘夏とか八朔とか剥いて食べていましたけどね。今のミカンは皮ごと食べるのが増えていますよね。“甘夏ゼリー”は、甘夏そのもののゼリーです」

【“甘夏ゼリー”とは?】

田上「香りがたまりませんね〜」
玲子「甘夏を半分に切ってあり、その皮の中にゼリーがブワッと入っています!」
田上「綺麗なゼリー!!」
玲子「爽やかな甘夏だ!滑らかな口どけ!」
田上「甘夏そのまんま〜〜!!」
中野「山口さんのこだわりが“甘夏そのまんま”のゼリーを作りたい!という事です」

最初はレストランの料理人の方に作り方を習われたそうです。“甘夏”の酸味と糖度などの関係で中々上手くできず、「その後半年ほど、試行錯誤してようやく、販売する事のできるゼリーを作れる様になりました。」と当時の事を山口さんが話してくれました。
“甘夏ゼリー”は出来るだけ“甘夏”そのものの食味に近い味に仕上げることに注意しながら、作られています。“甘夏”の栽培も、殆ど農薬を使わず、有機肥料を使った栽培に変えてきたそうです。山口さんの話では「収穫時期の異なる甘夏の果汁を独自にブレンドし使っています。」とのことです。

玲子「この固さは絶妙ですね。柔らかすぎず、固すぎず」
中野「果汁も、夏場・秋口・春先と種類が変わるので、うまくブレンドしているそうです」
玲子「甘酸っぱい香りも良いですね」
中野「ゼリーは、寒天とかゼラチンとかありますけど、“アガー”という特殊なものを使っています。透明感が凄くて、さっぱりした味です」
田上「それでなんですね。キレイな透明感の黄色!」
玲子「雑味がなく…食べ終わっちゃったよ…」
中野「いくらでも食べられますよね」

現在は、大人気商品の“甘夏ゼリー”ですが、販売当初は色々な場所の催事やイベントに積極的に参加し、“甘夏ゼリー”や『甘夏かあちゃん』を覚えて貰うために活動していたそうです。現在は、山口さんの娘さん、お嫁さんもスタッフに加わり、繁忙期には10名を越すスタッフの皆さんがおられるそうです。「甘夏かあちゃんと甘夏ゼリーを次の世代の皆さんの商品、働く場所にすることができた。」と山口さんが言われていました。

玲子「インパクトがある見た目ですから、お土産とか喜ばれそう!」
中野「摘果といって、緑色の時に作るゼリーもあるそうです。サイズも大きい物小さいもの何種類かあります」
田上「甘夏の皮をくりぬいたり…大変でしょうね、作るの」
玲子「“甘夏ゼリー”の他にも、“甘夏クッキー”“甘夏ピール”等もあるそうです」
中野「“アイス”もありますし、ゼリー作り体験も出来ます。『風の見える丘公園』の近くにありますので是非お出かけください」

●連絡先 『甘夏かあちゃん』
佐賀県唐津市呼子町加部島3748
TEL: 0955-82-2920

玲子「さて、来週は?」
中野「熊本県天草市の千葉裕平さんの逸品をご紹介します」
玲子「来週もご期待ください!」