これまでのおはなし

長崎県長崎市『ひかり養蜂園』

今日は、長崎県長崎市『ひかり養蜂園』をご紹介します

玲子「今日は“ハチミツ”ですね〜」

【『ひかり養蜂園』とは?】

『ひかり養蜂園』は長崎県長崎市東町にあります。代表は、林田 光徳(ミツノリ)さんです。事業所名は、代表の林田さんの名前「光徳」の「光」をとって付けられたそうです。林田さんは養蜂を始めて20年以上のキャリアがあります。『ひかり養蜂園』では、≪定置養蜂≫と呼ばれる養蜂の方法をされています。≪定置養蜂≫とは、同じ場所に養蜂箱を置き、季節ごとに咲く花の蜜を集める方法です。『ひかり養蜂園』では、この≪定置養蜂≫で主に“みかん”“黄ハゼ”“百花蜜(いくつもの種類の花から集められたハチミツ)”の生産をしています。

田上「黄ハゼ?!」
中野「“黄ハゼ”は調べたところ、 一般的な“ハゼノキ”のようです。“ハゼ”のハチミツは珍しくあまり売っていません」
田上「へ〜〜」
中野「ハゼの葉は“ハゼまけ(かぶれ)”するので嫌われ者なのですが、実はロウソクになり、花は蜜がとれます」
玲子「“ハゼ”のハチミツ、食べても良いですか?」
田上「純粋蜂蜜…」
玲子「うわ〜〜濃厚ですね!でも後味キリッとした独特な香りですね」
田上「あ?なんだろう。甘味だけじゃないですね」
玲子「爽やかな…」
田上「ピリピリッとした感じはしませんね。スーと入っていきます」
中野「“ミカン”は味や香りなどイメージ湧くと思いますが、“ハゼ”は表現しにくいですよね」

“みかん”の蜂蜜は4月〜5月中旬、“黄ハゼ”は5月末に収穫できるそうです。『ひかり養蜂園』での「採蜜」は4月〜6月の間に約4回行われるそうです。“黄ハゼ”の蜂蜜は、貴重で高級品として取り扱われています。

【“養蜂”は?】

玲子「小さなミツバチがチョコットずつ集めてきて、こんなに大きな瓶に詰めて!」
中野「一生のうちに小匙少々とか言いますからね」
田上「この瓶は500gありますね」
玲子「贅沢ですね」
中野「環境の変化で、ミツバチが減っているそうです」

養蜂は、≪蜂の群≫を〔分蜂〕させ、巣箱を増やしていきます。『ひかり養蜂園』では、100箱以上の巣箱を持って養蜂をされていましたが、近年は、環境の悪化や病気などで、蜂が巣から出て行ってしまうことも良くあるそうです。「一昨年が最悪と思っていましたが、昨年はそれ以上に採蜜量が少なく、巣箱の蜂蜜が全滅状態になりました。」と林田さんが言われていました。一度、蜂が出てしまった巣箱は、〔空き家〕状態になり、害虫の被害等で蜂が住めない状態になってしまうそうです。「養蜂を続ける為には、毎年、養蜂の群を購入しなければなりません」と現状の説明をしてくれました。『ひかり養蜂園』では、不足した≪蜂の群≫を沖縄などから購入しているそうです。

田上「蜂を買ってくるんですか?」
中野「分蜂が出来ないから、毎年毎年、蜂を購入する経費が掛かるので大変だそうです」
玲子「ハチミツは高級品というイメージありますけど、状況を考えると納得ですね」
中野「蜂は大変な役割をしていますからね。イチゴも蜂がいないと受粉できず食べられませんから。環境を大切にしなければと思います」
田上「瓶にも書かれていますよ…その年の天候によって微妙に創られ、美味しい味わいの中にもさらに亦、その季節独特の香りと味わいを大自然は作っています」

●連絡先 『ひかり養蜂園』
長崎県長崎市東町1220-3
TEL: 095-838-4641

中野「限られた数しかありませんので、その点はご了承ください」
玲子「さて、来週は?」
中野「佐賀県唐津市の“甘夏かあちゃん”をご紹介します」
玲子「来週もご期待ください!」