これまでのおはなし

「めかじゃ」と、有明の特産品

今日は“「めかじゃ」と、有明の特産品” をご紹介!

中野「見た目は二枚貝ですが、触手動物腕足類(難しい!)の仲間、殻から長い足が伸びています!」

【「めかじゃ(女冠者)」とは?】

日本では有明海奥部に数億年前から、殆ど形を変えず生き続けているそうです。長い足は食するとコリコリとした食感があり「めかじゃ」の特徴でもあります。大きさは、伸ばした足も含めて大きなものでは10cm以上。醤油煮や塩茹、吸い物にしても美味しく頂けます。

中野「今日は、醤油煮を持って来ました」
玲子「甘辛くて、ちょっとだけ苦味があって、お酒が…」
中野「もう、お酒の肴ですよね」

有明海には「めかじゃ」の他にも「むつごろう」「わらすぼ」「わけのしんのす」「うみたけ」等々とても珍しく、食しても美味しい魚介類が多く生息しています。
近年、有明海の水質の悪化などで、これらの魚介類の水揚げが大きく減ってきています。

【「夜明け茶屋」の4代目・金子英典さん】

柳川市稲荷町にある「夜明け茶屋」では、有明海の水産加工品を販売、飲食提供をされています。明治23年創業で初代の平野キミさんが夜明けに出漁する漁師さんに漁の安全と大漁を願って、お酒を振舞っていたところ、いつの間にか「夜明け茶屋」と呼ばれる様になったそうです。現在の店主は4代目・金子英典さん。店内には有明海の珍味が数多く並び、「ムツゴロウ3Dクッキー」「ムツゴロウラーメン」など積極的に有明の産品を使ったアイデア商品も開発。柳川では大変有名なお店。

玲子「ユニークで、おしゃべりが面白くってね」
中野「タレントさんみたいに明るい方で有名な方ですけど、有明の海を守ろうと本当に真剣にやられています」

「この店でちゃんと販売できれば、漁師さんも漁に出て魚を取ってくれるし、漁師さんの収入にも繋がる。」と漁師さんとの繋がりをとても大事にされていると同時に、金子さんは有明海の水の浄化の為、実験を繰り返し、昔の様に多くの魚介類が生息できる環境を取り戻し保護していこうと活動をされています。
「今のままでは、近い将来有明の固有種と言われる魚介類がおらんごとなる。そしたら、漁師さんも漁ができんごとなるし、この店にも有明の特産品が並ばんごとなる。そげんなったらおおごと!」

「夜明け茶屋」の飲食部門でも有明海の特産品を多く使ったメニューがあり、有明の魚介類が丁寧に紹介されています。
今回紹介した「めかじゃ」も加工品として製造され「めかじゃの醤油煮」として「夜明け茶屋」で販売されていますし、その他、「干しうみたけ」「干しむつごろう」「干しわらすぼ」などなど、

中野「『アゲマキ』という貝もいたのですが、今では捕れないそうです。『うみたけ』もこのままだったらいつまで続くか…」
玲子「守るためにもね、お出かけ頂きたいですね」

お問い合わせは、
「夜明け茶屋」(株)やまひら
〒832-0066 福岡県柳川市稲荷町94-1
TEL: 0994-73-5680   FAX: 0944-72-2509

玲子「さて、次回のお話は?」
中野「“佐賀県唐津市の富田さんの無花果(イチジク)”」
玲子「来週も楽しみです!よろしくお願いします。」