これまでのおはなし

「長崎蘭柑研究会」の“長崎蘭柑”

今日は、「長崎蘭柑研究会」の“長崎蘭柑”を紹介します!

中野「“ランタン”ならぬ“ランカン”というオレンジです!」

【“長崎蘭柑”とは?】

“長崎蘭柑”はブランド名で、品種名は「天草」です。「天草」は全国各地で栽培されていますが、“長崎蘭柑”は、長崎県長崎市で生産されている中晩柑です。

玲子「野球ボールぐらいの大きさで、まんまるプックリと、重た〜い!」
中野「果汁たっぷりですから!ヨーロッパのオレンジと、日本のミカンの交配で生まれました。色々な要素が入っていて美味しいです!」

【名前の由来は?】

「天草」という品種は、長崎県南島原市口之津町にある「果樹研究所カンキツ研究部口之津」で生まれました。この育成地の南島原市口之津町から対岸の天草島が美しく見えることから、熊本県の地名「天草」と名づけられました。しかし、長崎市の生産者の皆さんは、開発された場所が長崎県内ということで、長崎にちなんだ“長崎蘭柑”というブランド名をつけ、生産販売されています。

玲子「ジュースがスゴイ!甘い!さわやか!」
中野「これ2つで、コップ1杯のジュースが搾れるぐらい、果汁がタップリです。」
玲子「酸味より甘みがチョット勝っています!」
中野「グレープフルーツのような苦味もなく、糖度は約12〜13度です!」

【栽培方法は?】

「天草」の品種登録は平成7年。15軒の栽培農家さんからなる「長崎蘭柑研究会」というグループの皆さん中心に生産されています。(会長代理は、石橋さん)
『長崎伝統野菜(2014年12月16日放送)』を紹介した時にお世話になった、栽培農家である中尾順光さんが会の世話役をされています。

長崎市内では、稲佐山の西側斜面で多く栽培されていて、10月中旬から下旬にかけ、果皮が一斉にオレンジ色に変化していきます。この時期、完全にオレンジ色に変化する前に、一個ずつ全て袋掛けをしていきます。オレンジ色に変化してしまうとすぐに色褪せが始まるので、時間をかけず一斉に袋かけをするそうです。袋かけをした後、農薬は一切使用しません。
中尾さんは「この時期の作業が品質の良い“長崎蘭柑”ができるかどうかの一つのポイント。」と言われていました。

大きさは L玉で6個/kg、M玉で8個/kg前後です。この大きさに育てるため、一本の木から400〜500個の果実を育てます。

【お買い求めは?】

“長崎蘭柑”は毎年、皇室に献上されています。地元のホテル、旅館の食事でも使用され、今年は特に今大人気だそうです。その為、通常は3月初旬まで販売されていますが、売り切れ次第終了となりそうです。

250円/kg(税抜)5kg箱より発送(送料別)
※直売所ではお求めやすい値段で販売されています。

【連絡先】長崎市役所 長崎市水産農林政策課 推進係
TEL;095-820-6562   FAX;095-827-6513

★「中野ユキヒロの九州の食と文化応援隊」から生まれた企画!
絵本『トマトくんのありがとう』
・原作:中野ユキヒロ  文:徳永玲子  絵:二木ちかこ
(株)グッドブックスから 定価:1,500円で3月頃発売予定デス!
★2月16日(月) KBCオンラインショップにて、予約受付がスタートです!
どうぞ、お楽しみに!!

玲子「来週のお話は?」
中野「対馬・いか吉工房さんの“たたきイカ”を!」
玲子「どんな食べ物でしょうか?来週もご期待ください!