これまでのおはなし

大分県宇佐市の“かちえび”を紹介

今日は 大分県宇佐市の“かちえび”を紹介!

斎藤「“かちえび”というのは、エビの種類ですか?」
中野「いいえ!商品名でして、『赤えび』を塩茹でして、乾燥させて、エビの殻を一つ一つ取り除いたものです。昔、『叩き棒』を使って、殻を叩きながら取り除いていたそうです。その時のカチッ、カチッという音から『かちえび』となったそうです」
玲子「どうやって食べるのですか?」
中野「そのまま食べられます」
玲子「噛めば噛むほど、味が出てくる!!呑ませて〜〜!」

【「かちえび」は?】

「かちえび」は長洲漁港で水揚げされる「赤えび」を加工したものです。「赤えび」は全体に班模様があるエビです。大きい物は12cm以上になるものもいますが、加工されるのは7cm前後の「赤えび」です。

【加工しているのは?】

大分県宇佐市長洲にある(有)上野水産・代表、上野幸一さん。

豊前海で獲れる水産物を加工販売されています。長洲には3ヵ所の漁港がありますが、加工場はその中の一つに隣接していて、水揚げされた水産物を直接、時間をかけずに加工場に運び、鮮度の良い状態(生きたままの場合も!)で加工を始めることができます。

中野「夏場から11月ぐらいまで『赤えび』は水揚げされるのですが、今年は捕れる量が少なくて、10月ぐらいまでしか出来んやったと言われていました。」

「かちえび」は宇佐市にある全国の八幡様の総本山宇佐神宮の献上品でもあるそうで、「勝ちえび」とも書かれ、「開運 勝ちえび」として「勝負事」や「受験」に「勝つ」縁起物として、昔から親しまれています。

玲子「お正月に取り寄せたいですよ!」
中野「受験シーズンですからね。受験生とかが買われるらしいですね」

【「かちえび」の食べ方は?】

味付けは塩だけ!そのままでも美味しいのですが、水で戻した「かちえび」を炒め物や煮物に使うと、とても美味しく頂けます。中野さんのお薦めは「かちえび」と「干し椎茸」を水で戻し、出し汁に使った「そうめん」のつけ汁は最高です。

斎藤「かき揚げとか、贅沢ですね〜。」
玲子「ちらし寿司、エビチャーハン、エビピラフ、焼きそば…どれも美味しくしてくれそう!」
中野「僕は、そのままが食べるのが大好きですけど、上野さんは『湯掻きたてを食べさせてやりたいな〜』といつも言われるんですよね〜」

手間暇かかった逸品で、加工場では、地元のおばちゃん達が手慣れた手つきで黙々と作業をされています。「かちえび」を使った「食べるラー油」などの加工品もありますし、「ワタリガニ」「マテ貝」「キヌ貝」「ハモ」など、活魚も含め水産加工品を数多く生産販売されています。

連絡先
連絡先  〒872-0001 大分県宇佐市大字長洲4287
(有)上野水産 TEL:0978-38-0011   FAX:0978-38-0734

玲子「さて、次回のお話は?」
中野「佐賀県唐津市の ここにしかない“元寇(げんこう)”を!」
玲子「来週もぜひ聞いてください!」