これまでのおはなし

佐賀県伊万里市『井手農園』の“桃”

今日は、佐賀県伊万里市『井手農園』の“桃”のご紹介です。

玲子「あま〜い香りに包まれて、食べたい・食べたい・食べたい!」
中野「今が旬の“桃”です!」

【『井手農園』とは?】

『井手農園』は、佐賀県伊万里市南波多町にあります。代表は井手昭仁さんで、ご夫妻で経営されています。井手さんが初代で、 農業歴30年以上になります。現在は息子さんも農業に従事され、胡瓜の栽培に挑戦されているそうです。

中野「伊万里は“梨”の栽培が盛んなのですが、井手さんも最初は“梨”の栽培から始められたそうです。そして15年ほど前から“桃”の栽培を始められたそうです、そのころからの知り合いなので、ぜひ紹介したいと思っていました!」

【栽培している“桃”は??】

玲子「立派に真っ赤に熟れていますよ!産毛がポヨポヨッと可愛く生えていますよ。そして、香りが強烈!!!」
中野「熟した桃ですので、どうぞ!」
田上「キレイな色!」
玲子「ん〜〜〜ジュースが多くて、こぼしそうになっちゃった!」
田上「うん、甘い!けど、スッキリしてる!!」
中野「僕もお邪魔した時にもぎたてを頂いたのですが、ジュースが半分出るぐらいでした」

『井手農園』では、ハウスで桃を栽培されていて、現在は約85アールほどの桃園があります。品種は約5種類、集荷時期の違う(1)ハナヨメ(2)氷川白鳳(3)セキホウ(4)アカツキ(5)夏乙女などを栽培されています。(数字は収穫順です)「少人数での経営なので、出来るだけ効率良く生産される《自家受粉》《無袋》の桃を選びました」との事です。

中野「ハウスで桃を育てている所は、多くないらしいです。直接雨が当たらないので水の補給も大切なのですが、いい感じに調節できるのではないでしょうか」

井手さんの『桃園』には、数か所井戸を掘ったところがあります。雨水を利用した散水と井戸の水を利用したものとを併用されているそうです。井戸の深さは160m以上あるそうです。
《受粉》には“ミツバチ”を使われているそうです。《受粉》後、品種や気候条件によって多少の違いがあるそうですが、収穫までには80日前後かかるそうです。
収穫までには花が付く前の《剪定》、着果してからの《摘果》などがありますが、手入れの時期を間違えると「“核”割れ」を起こして落果を起こしたりするそうです。井手さんによれば、 「“核”が成長している時に刺激を与えると、この現象が起きます。かなりデリケートに扱わないといけません」との事でした。

中野「“核(種)”は中にありますから分からず、大きく育った時に桃の形などで、ようやく分かるそうです」
玲子「手が掛かるのですね〜」
中野「収穫の時は《糖度》と《熟度》を調べるそうです」

《糖度》は甘みで、《熟度》は熟成具合なのですが、毎年変化する《糖度》や《熟度》を測定し、食味のチェックをした後に収穫を開始するそうです。

玲子「今年の桃は、甘くて上出来じゃないですか?」
中野「美味しいですよね〜、でも少し小さめの桃が多かったと言われていました」

桃の木は約3年で収穫可能な実をつけますが、栽培可能な樹の寿命は短く、『井手農園』では、約15年で新しい樹と変えていくそうです。井手さんによれば「幼木と成熟した樹とを同時に栽培することは難しいので、いっきに変えていく」そうです。

●お問合せ先●
『井手農園』  佐賀県伊万里市南波多町197  TEL:0955-24-3015

中野「伊万里の直売所にも置いているそうですが、直接連絡して頂けたらと思います」
玲子「さて来週は?」
中野「熊本県菊池市の“香心ポーク”を紹介します」
玲子「楽しみです!!」