これまでのおはなし

佐賀県唐津市 富田さんの無花果

今日は “佐賀県唐津市 富田さんの無花果”を紹介します!

中野「実は、一度登場しているんです!(8月18日紹介)「唐津市七山 鮎の里」の徳田美穂ちゃんが作られていた『一期一会のジャム』の黒イチジクジャムの材料にもなっていたイチジク! 生が、9月〜11月までが旬なので、是非紹介したいと思い持って来ました!」
玲子「真っ黒していまして、これイチジク?」
中野「今日は大玉を持って来ました。味も濃厚なんです。」
玲子「早速いただきます!プチプチプチ!甘〜い!!」

【富田さんの栽培されるイチジクは「ビオレソリエス」】

富田さんのいちじく農園は、唐津湾が見える山沿いにあり、イチジク畑の面積は約60アール。数種類栽培されていますが、その中でも一押しが黒イチジクの「ビオレソリエス」。
「ビオレソリエス」はフランス産のイチジクで26年前に伝わってきました。
その当時、苗一本の価格は約5600円(それまで栽培されていた一般的なイチジクの苗の10倍以上!!)

富田さんが「ビオレソリエス」の栽培に本格的に取り組まれたのは13年ほど前。
ある方から紹介され、初めはそれ程積極的ではなく「観察しながら様子を見てみたい」くらいの気持ちでした。しかも、日本の風土に合わないのか、全く結実しない年が続き、収穫が期待できそうもないと思っていたのですが・・・忘れもしないあの日!11月3日の『唐津くんち』の日に、半ばほったらかしで枯れそうになったビオレソリエスの樹にたった3個だけ実がついていたそうです。
「枯れかけて子孫を残さないかんと思って、必死に3個実を付けたんやろうと思うた。」

その光景に、ビオレソリエスを結実させる技術のヒントがあったそうで、今では約240本栽培されています。

【ビオレソリエスの特徴】

1本の木から大きな枝4本を伸ばし、『結果枝』と呼ばれる枝を各枝に25本ほど仕立てます。1本の『結果枝』に10数個の実がなりますから、1本のビオレソリエスの樹で1000個以上の実がなります。但し、天候その他の要因で無事収穫出来るのはその7割ほど。

斎藤「イチジクがパカッと割れたぐらいが食べごろでしょ?」
中野「このビオレソリエスは、割れる前に収穫!品種によって違うそうです。」
斎藤「そういえば、今日お持ち頂いたのは割れてない!」
玲子「黒光りして、果肉がトロッとしていて美味しいねえ。でも高かろう・・・」

普通のイチジクは、8月〜9月。皆さんがドルフィンやホウライシの様なイチジクを腹いっぱい食べた後に収穫し販売するビオレソリエス。売れるかどうか心配でしたが、現在は関東・関西を中心に、小売価格で大きな物は一個300円以上もする高級な果物として取り扱われているそうです。

天候次第で一日で糖度が2度も違うほどだそうで、微妙な栽培の技術が要求されるとの事。
枝の高さは私が少し屈まないといけない高さ、大変な作業ですが「ここに来ると何も考えず作業出来る。安心する場所」と言われます。

中野「唐津市七山 鮎の里でも少し販売されていますけど、直接富田さんに連絡してみてください」

お問い合わせは、
連絡先「富田農園」
〒849-5112 佐賀県唐津市浜玉町平原1471
TEL/FAX  0955-56-7346

玲子「さて、次回のお話は?」
中野「“対馬の「センダンゴとロクベエ」”なんか日本昔話みたいですけど。」
玲子「来週はロクベエが来るそうです!」