これまでのおはなし

佐賀県太良町の『田島柑橘園』さんの“クレメンティン”

今日は、佐賀県太良町の『田島柑橘園』さんの“クレメンティン”を紹介します!

中野「スペインや地中海で幅広く栽培されている、ヨーロッパではポピュラーなミカンです!」

【『田島柑橘園』とは?】

『田島柑橘園』は、佐賀県藤津郡太良町にある柑橘園です。田島彰一さん・光子さん夫婦を中心に、御家族で経営されています。戦後に、彰一さんの御両親、田島元次さん・昭代さんが始められ、現在、二代目。早生蜜柑・はるか・不知火等など多くの種類の柑橘を栽培されています。

中野「今日は、ちょっと小ぶりなクレメンティンです。大体、温州ミカンと同じサイズでしょうか。」
甲斐田「このくらいの大きさ、大好きです!」
中野「小さい方が美味しいんですよね。」

【◆“クレメンティン”とは?】

『田島柑橘園』で主に栽培され、また一番人気なのが“クレメンティン”という品種の蜜柑です。彰一さんが、40年以上前にほれ込み、佐賀県太良町の地で栽培したいと、色々な方々の苦労と多くの手続きを経て、スペインから“クレメンティン”の苗を譲ってもらったそうです。田島さんは、スペインの柑橘組合「AVASA」の方々との交流も盛んにされていて、常に柑橘類の新しい情報を入手されています。“クレメンティン”は、栽培も難しく失敗も多く経験されたそうですが、スペインを行き来し、栽培技術の研究や努力をされ、『田島柑橘園』で生産量も一番の柑橘になったそうです。

玲子「皮も薄めでツルリンと剥けまして、白いヒゲも繊細で少なめです!」
中野「香りが良いんですよね!」
玲子「んっ甘い!!!」
中野「糖度が、約13度以上です!温州ミカンとは違った甘さです!」
玲子「スッキリする甘味です!でも後口がサッパリだから、いくつでも食べられちゃう!」

“クレメンティン”の特徴は、甘さと酸っぱさを兼ね備えた濃厚な味と香りの良さ。田島さんも「味と香りの良さに惚れて作っています」とおっしゃっています。『田島柑橘園』では、可能な限り農薬を使用せず、果樹園内では16年間除草剤も使用されていません。防腐剤も散布されず、無水洗ノーワックスで出荷されています。昨年からは出荷時に鮮度保持のために「炭化」を同梱され、できるだけ鮮度と美味しさを維持したまま消費者の皆さんにお届けする努力をされています。

玲子「今でも、ヨーロッパからやってきた苗を育てているのですか?」
中野「何種類か食べさせて頂きましたが、名前は忘れました!横文字が多くて…。」
甲斐田「珍しい苗木を仕入れて育てられている…是非行きたい!」

【ジュースやジャムなどの加工品は?】

『田島柑橘園』では、自慢の自家製の完熟柑橘類を加工し、フレッシュ果汁100%のジュースの製造・販売もされています。特殊なジュースを絞る機械を使って鮮度の良い状態で生ジュースを絞り、急速冷凍し“搾りたて凍結”の生ジュースとしても販売されています。

中野「田島さんはこだわった方で、ミカンを入れたら下からジュースが出て来るのが透けて見える機械までスペインから取り寄せられています。」
玲子「あるお祭りで頂いたことがあって、生ジュースが本当に美味しいの!スケルトンだから、ミカンが流れて圧縮される様が見られて、子供たちも大喜び!」
中野「沢山の量が出来るように、その機械を改良して、加工場に持たれています!」
玲子「甘いんだけど、爽やかな酸味!絶妙ですね!この“クレメンティン”のジュースの名前が『セニョリータ陽子』(笑)!!」

彰一さんには、4人息子さんがいらっしゃいます。『セニョリータ陽子』は、3男のお嫁さんのお名前。他、商品名に『がんちゃん(お父様の元次さん)』や『プリンセスミツコ(奥様の光子さん)』等、御家族のお名前を付けた商品があります。『セニョリータ陽子』は、JR九州の「ななつ星」にも採用されているそうです。現在は、絞った後の“皮”を使った「柑橘アロマオイル」や、地元農家さんのコラボ商品「完熟ジャム」なども製造、販売されています。また“ワイン”作りにも挑戦されています。

【連絡先】
「合同会社 田島柑橘園&加工所」
佐賀県藤津郡太良町大字太良4144

【TEL】
0954-67-0513

“クレメンティン” 5kg・3000円(税別・送料別)
『セニョリータ陽子』1本720ml・1500円(税別・送料別)

玲子「さて次回のテーマは?」
中野「熊本県山江村の“本山葵”をご紹介します!」
玲子「次回も、楽しみです!」