これまでのおはなし

大佐賀県唐津市“元寇”

今日は 大佐賀県唐津市“元寇(げんこう)”を紹介!

中野「重たい名前ですが、柑橘類でして、カボス・スダチ系のミカンで、名前は鎌倉時代の元寇(蒙古襲来)由来と言われているそうです」
玲子「ちょっと小ぶりですね!」

斎藤「そのまま食べるのですか?」
中野「いや、普通に食べる温州ミカンとは違って、果汁を搾ってお鍋に入れたりします。そんなに酸っぱくもなく、今日は、搾りたて100%をお持ちしました!」
玲子「酸味がまろやか!これならグイグイ飲める!」
中野「ホットもこの時期イイかも。」

【「元寇」とは?】

佐賀県唐津市に浮かぶ「馬渡島(まだらじま)」に伝わった固有種の柑橘類です。一説には、5本しかなかったそうです。江戸時代には、キリシタンの方々が弾圧から逃れるために「馬渡島」に移り住み、“元寇”を貴重な食料として大事に育てたそうです。現在「馬渡島」の人口500人弱、唐津市では一番大きな島です。

【栽培しているのは?】

「馬渡島」に数本残った“元寇”の木を「接ぎ木」にしたり、「苗木」として育てたりして増やし、現在、唐津市浜玉町内に5名ほど栽培されている方がおられます。以前、「黒イチジク ビオレソリエス」の生産者として御紹介した唐津市の富田さんもそのお一人で、富田さんの農場では約50aの面積で500本以上の“元寇”を栽培されています。昔から伝わる“元寇”は他にない種ですので、ずっと伝えていきたいと話されていました。

【“元寇”の特徴は?】

“元寇”そのものは“まろやか”で“さっぱり”とした酸味と“ほのかな甘み”をもった柑橘。収穫は、まだ果実が青い時期からも行われるそうで10月くらいからも可能、その時期その時期で変化する酸味や甘みを楽しめるそうです。(富田さん談)

玲子「加工品もあるそうで・・・」
中野「以前紹介した『鮎の里』の徳田美穂ちゃんが『元寇ジャム』を作りました!」
玲子「美味しい!爽やかな甘みで!」
中野「これがナント!唐津市が『唐津ブランド』として認定しました!唐津市の逸品になりましたね。」

『鮎の里』では香り良さに着目し、新商品「げんこうコショウ」を開発。「柚子コショウ」と同様の使い方で、近々販売される予定です。
また、京都の老舗料理店にも食材として提供されていて、そこで作られる「元寇ゼリー」は絶品とのこと。また、化粧品としても注目を浴びているそうです。

“元寇”は、唐津市七山の「鮎の里」で販売されています。袋入りや箱詰めされた物など色々取り揃えてあります。お値段は、8個入り160〜200円。大きさはカボスぐらいです。

中野「一度食べられたら、さっぱりして美味しいとリピーターが多いそうです」

連絡先
「鮎の里(あゆのさと)」 〒847-1105 佐賀県唐津市七山鮎返1259-1
TEL 0955-58-2926  営業時間7:30〜17:30(天候によって変更有り)

玲子「さて、次回のお話は?」
中野「鹿児島県の “桜島の小みかん”を!」
玲子「来週もぜひ聞いてください!」