これまでのおはなし

大分県宇佐市『四井製麺工場』の“天日干し・長洲麺”

今日は、大分県宇佐市『四井製麺工場』の“天日干し・長洲麺”を紹介します!

中野「夏の暑い時期にピッタリの“麺”です!」
田上「麺が一番!」
中野「四井製麺工場さんは、ひやむぎ・そうめん・うどん等々作られています」
玲子「これは“蕎麦”ですか?」
中野「“はったい粉”が入った麺です。大麦を煎ってから挽いた粉が入っています」
玲子「蕎麦の実みたいなものが見えますよ?」
中野「パッと見、蕎麦と変わりませんが、香ばしい香りがします!」
玲子「本当だ!煎った香りがする!!」

【“長洲麺”とは?】

『四井製麺工場』で作られる麺類は“長洲麺”と呼ばれています。“長洲麺”とは、江戸時代から受け継がれた伝統のある麺だそうです。
『四井製麺工場』がある宇佐市は、宇佐平野という“小麦”を栽培するのに適した場所です。「麺づくり」に使用する“塩”も、周防灘に面した地域で昔から多く生産されています。また宇佐市内には駅館川が流れ、地下水も豊富で、昔から多くの井戸が掘られ飲料水として利用されていたそうです。
延ばした麺を天日で乾かす際は、海からの潮風を十分に受けることができます。
これら“小麦・塩・水・潮風”に恵まれ“長洲麺”が作られてきました。

中野「カーテンみたいに綺麗に干してあるんですよ!」
玲子「外で!こりゃ大変だ」
中野「袋詰めも手作業で、昔ながらの作業をされています」

【『四井製麺工場』とは?】

創業は1919年(大正8年)で、現在代表の四井孝憲さんは、4代目です。初代は、四井嘉市(かいち)さんで、当時は地元の小麦の製粉も行っていたそうで、工場も『四井製粉製麺工場』と呼ばれていたそうです。しかし2代目の四井富重さんの代に、製麺を専門とする『四井製麺工場』に変わりました。また材料の小麦粉も地場産の小麦の減少等で、地域産の小麦を使用するようになりました。
4代目の孝憲さんは、17年ほど前に地元でも小麦が生産されている様子をみて、地場産小麦を使った“長洲麺”の復刻に取り組んだそうです。

中野「ちょっと面白い“はったい麺”と、僕が一番大好きな“ひやむぎ”をお持ちしました」
玲子「この太さが、絶妙ですね!“はったい麺”から頂きます…いい香り!!」
中野「ツユは、くばらの『あごだしつゆ』です」
玲子「〜〜ツルツル・ズルズル〜〜鼻から香ばしさが抜けていきます!麺もコシがあってムチムチしています!」

初代の名前の付いた大分県産小麦100%使用した「嘉市シリーズ」を製造販売されています。小麦は、中力の「チクゴイズミ」と準強力の「ミナミノカオリ」を使い分けて、 “長洲そうめん嘉市”“地粉うどん嘉市”“地粉ひやむぎ嘉市”の3種類を作られています。

田上「この“ひやむぎ”も…美味しい!」
中野「香りも良いですけど、口に入れた時に甘みがありますよね」
玲子「歴史と伝統を紡いで、美味しい味を後世に伝えてらっしゃるんですね」
中野「今は、お母さんのまゆみさんと、お嫁さんの規子さんと、従業員の方で作業をされています」

その他にも、大分特産の“やせうま”や、大分県そばを使った“大分石臼挽きそば”など20種類近くの商品があります。

【連絡先】
有限会社 四井製麺工場
大分県宇佐市大字長洲3729番地の2   TEL 0978-38-0008

玲子「ぜひ香る麺を食べて頂きたいと思います。さて、来週は?」
中野「福岡県田川郡赤村の『村のお肉屋さん』を。生産されて肉を販売されている所です」
玲子「来週も楽しみです!」