これまでのおはなし

大分県宇佐市“味一ねぎ”と『ねぎ屋さんのねぎ焼き』

今日は、大分県宇佐市“味一ねぎ”と『ねぎ屋さんのねぎ焼き』を紹介します!

中野「今は鍋のシーズンなので、薬味などで大活躍!大分県宇佐市・国東市・中津市の農家の皆さんがブランド化した“葱”です!今は薬味だけでなく『葱しゃぶしゃぶ』にして食べるなど色々な事をしています。」
玲子「“博多万能ねぎ”より、ちょっと太いですかね?」
中野「宇佐市で“味一ねぎ”を栽培する大窪勉さんも「“博多万能ねぎ”に追いつけ・追い越せで頑張ってきました」と言われていました!」

【◆“味一ねぎ”とは?】

中津市が昭和61年から、宇佐市は昭和63年から、ブランド化が始まったそうです。 各地で色々な生産方法などがありましたが、それを一つのブランド化にするため、平成20年7月に『大分味一ねぎ生産部会』が設立されました。現在では“味一ねぎ”の生産者の皆さんを増やす為に『味一ねぎトレーニングファーム』という制度をつくり、新しく葱の栽培を始めたい農家さんや新規就農者の皆さんのために役立てられています。

中野「見た目は普通の葱ですが、甘みがあります。ここでは『しゃぶしゃぶ』に出来ないので、軽く湯掻き、久原本家さんのポン酢をかけたものをお持ちしました。」
玲子「先の方は、ニラみたいな色ですね…(シャキシャキシャキ)…」
甲斐田「音がいいね〜」
玲子「あっ!甘い!! エグミも苦味もない!辛味もない!」
中野「美味しいのでいくらでも食べられます。今まで葱は脇役でしたが、『しゃぶしゃぶ』にするとメインになります!」

玲子「私は、この白いところが好き!より甘い!」

【『ねぎ屋さんのねぎ焼き』とは?】

宇佐市では多くの葱が栽培されていますが、地元の皆さんには認知度が低く、地元産の葱を食べる機会もありませんでした。大窪さんは、「少しでも地元の葱を食べて知ってもらいたい」と“味一ねぎ”を栽培しながら、別途自家製葱を利用した『ねぎ焼き』を提供するお店『ねぎ屋さんのねぎ焼き』を経営されています。

中野「もう一品、我が家で良く作る『一銭焼き風ねぎ焼き』をお持ちしました。鰹節とネギだけで、お醤油で味付けしています。」
甲斐田「香りがいい!ソースもいりませんね。」
玲子「美味しい!ネギが主役になってる!こんなに美味しいなら、もっと入れたい!」

【大窪さんの“味一ねぎ”とは?】

私が懇意にさせて頂いている大窪勉さんは、平成2年ごろから“味一ねぎ”の栽培に取り組まれました。現在圃場(畑)は2.4ヘクタール、ハウス(6m×45m)の棟数は85棟にまで広がったそうです。“味一ねぎ”は、30〜40cmに盛り土された畑に“味一ねぎ”の種をまく事から始まります。夏場では生育も早く60日、12月〜4月の最も生育期間が長くかかる時には、種まきから出荷まで4ヶ月もかかるそうです。

宇佐市には“味一ねぎ”の『共同調整所』があり“葱”のサイズや重さなど規格ごとに選別されます。葱は収穫後、新しい芽から二葉に整えられ、『一芯一葉』の形で出荷されます。大窪さん曰く、「この葱剥き作業が大変で、ベテランさんじゃないと中々難しい作業なので“むき手さん”を探すのが一苦労です。」とのこと。

中野「僕もマジマジとは見たことが無かったのですが、お店で販売されているのは、葉が2枚しかないのです。新しい葉が一枚と、次に出て来る芽だけを残すのです。これだけの作業をしたものを80gや50gに束ねて販売します。」
玲子「もったいない〜。」
甲斐田「難しい作業じゃないですか?」
中野「作業場に行くと、まず目が痛くなります。玉ネギと一緒で。でも作業されている女性の方は平気で、「大丈夫ですか?」と聞くと「もう慣れました」と。また葱は折れたら商品価値が無いので、技術を要する細かい作業です。」
甲斐田「そういう意味でも、地元で『ねぎ焼き』や『葱しゃぶしゃぶ』のお店を出すのは効率がいいですね?」
中野「食べてもらって、ネギが宇佐の特産品だという事も知って頂きたいです。」

“味一ねぎ”は、各地で販売されています。見かけたら、是非味わってみてください。

お問い合わせ先 『ねぎ屋さんのねぎ焼き』
大分県宇佐市の「宇佐神宮仲見世通り」と「四日市門前広場横(TEL:080-2721-6946)」があります。

玲子「さて来週のテーマは?」
中野「長崎県野母崎の“生からすみ”をご紹介します!」
玲子「来週も、楽しみです!」