これまでのおはなし

大分県豊後大野市『古庄さんと甘太くん』

【『古庄さん』 とは?】

大分県豊後大野市緒方に「東洋のナイアガラ」と呼ばれる≪原尻の滝≫の近くにある『ジェラート屋ミルクファームフルショウ』の代表:古庄史老さんです。古庄史老さんは自身で乳牛を飼育され、搾乳された牛乳で美味しいジェラードなどの乳加工品を製造販売されている酪農家です。2017年4月に当コーナーで、古庄さんの“アイス・ジェラート”と“プリン”を紹介しました。

【“甘太くん” とは?】

“甘太くん”は大分県で生産されるサツマイモで全国農業協同組合大分本部(JA全農おおいた)の登録商標です。“甘太くん”は“べにはるか”という品種のサツマイモですが、“甘太くん”には大きく三つの基準が決められています。
①全農大分が指定する品種で40日以上貯蔵されたもの。(温度、湿度の管理された貯蔵庫で貯蔵されます。)
②糖度調査を実施し、品質チェックをクリアした圃場の芋であること。(通常のサツマイモの糖度は8度前後、“甘太くん”は25度前後あるそうです。)
③種苗には「ウィルスフリー苗」を必ず使用すること。(「ウィルスフリー種苗」とは「ウィルス」に感染していない「種苗」のことで、生育が旺盛になる等の特性が見られるそうです。現在は茎やおしべの細胞の一部を増殖して苗が大量生産されています。「ウィルスフリー種苗」の代表的な農作物の苗として“サツマイモ”の他に“ぶどう”“トマト”“イチゴ”等があります。)
以上の基準をしっかり守ることで、美味しさと品質が一定に保たれたものが流通されていきます。

中野「今日は“甘太くん羊羹”をお送りしました」
川上「きれいな色ですね!ようかんで食べなさいよ・・・ねっとり感があってお芋の感じが残っています!」
後藤「ん~~~おいしい!!」
中野「糖度25度ですから、“金柑たまたま”より甘いです!」
陽区「すごく上品ですね!芋の感じが!!」
川上「品のある甘さで、食べた後くどさが残りませんね」
中野「焼き芋にしたら、40度ぐらいまで上がるそうです」
後藤「食べたことありますけど、本当に甘くておいしいです!」

“甘太くん”の大分県内の主な産地は豊後大野市と臼杵市野津町で、香港や東南アジアにも輸出されているそうです。“甘太くん”の旬は12月~4月。「収穫後長いものは2か月以上貯蔵されるんよ。」と古庄さん。
古庄さんは自店舗の商品を販売されるだけでなく、小中学生を対象に「酪農体験」を企画され、地域の活性化に尽力されています。そのため、地元の豊後大野市の特産品として取り扱われる“甘太くん”の普及にもブランド化当初から熱心に取り組まれてきました。

中野「豊後大野市には“甘太くん”を使った“饅頭”や“マフィン”などの創作スイーツもあります。原尻の滝に行かれた際には、是非立ち寄ってみてください」

後藤●連絡先 『ジェラート屋ミルクファームフルショウ』
大分県豊後大野市緒方町原尻933-2
TEL: 0974-42-2224

川上「来週は?」
中野「朝倉市の『あんずの会』のおばちゃん達をご紹介!」