これまでのおはなし

大牟田市の『ミヨちゃんクラブ』の“筍の粕漬”

今日は、大牟田市の『ミヨちゃんクラブ』の“筍の粕漬”を紹介します!

玲子「馨しい香りがスタジオ中に!これは何でしょう?」
中野「大牟田市の『ミヨちゃんクラブ』という小母ちゃんたちが作った“筍の粕漬”です。僕も色々な所を回っていますけど、タケノコの粕漬けは、ほとんど見たことがありません!」

【『ミヨちゃんクラブ』 とは?】

『ミヨちゃんクラブ』は、福岡県大牟田市を拠点に活動する女性加工グループです。メンバーは、堺ミヨ子さん、鳥越和代さん、上原澄恵さん、平原京子さん、猿渡優子さん、中村朝子さんの6名。今年の2月に結成されたばかりです。作られる商品は、各種漬物類。代表商品は“筍の粕漬け”です。

玲子「柔らかい!よく味がしみ込んで…。焼酎が呑みたか…。」
中野「お酒の肴にも合いますし、お茶漬けや、炊き立てのご飯などにも合います。」

【“筍の粕漬”とは?】

大牟田では、昔から多くの“筍”が生産されていました。堺ミヨ子さんが“筍の粕漬け”を作り始められたのは、15年以上前、“筍”農家さんとして収穫を行いキズが入ったもの等の規格外を『塩漬け』に加工されていました。しかし、品質の良質な物が多く『塩漬け』だけではもったいないと“粕漬け”の開発を思いつかれたそうです。

中野「だけど、お年を召されてきたし、一人では沢山作れないし、伝えたいという事でした。今年2月に、僕が大牟田市で農産加工品関連の講習会をした時に堺さんも出席されていて、本当に美味しいから皆でグループを作ったりして、後々伝承する食べ物として作ってよ!と言ったら、その月のうちに結成されたのです。」

“筍”の種類は「孟宗竹」です。“筍の粕漬”は、4月中旬に筍を収穫し、生のまま1ヶ月ほど『塩漬け』し、それから『本漬け』をします。その他にも細かな様々な作業を経て、 11月頃に完成します。初めての試みで何回もの試行錯誤を重ねられ完成しました。

中野「タケノコを茹でていないんです!」
玲子「生のまま!?それで、この柔らかさ!?」
中野「よく分かりませんが、塩漬けの時に、えぐ味とかが抜けるのでしょうね。」
甲斐田「掘った直後だったら、えぐ味があんまりないですけど、1日2日経つとねえ…」
中野「だから、掘ってすぐ鮮度の良い時に作るのが一番です。4月の中旬から1ヶ月ぐらいの収穫の時期に、塩漬けを仕込むそうです。」

堺さんによれば「一番大切で難しいのは塩漬けの時の塩加減。この作業で味が決まります!」とのこと。今年から『ミヨちゃんクラブ』のメンバーの皆さんも挑戦中ですが、堺さんから同じように塩加減の伝授を受けても、一人一人違った味に仕上がるそうです。

中野「大牟田は炭坑が世界文化遺産として登録され、観光の方も沢山来られるようになったので、新商品を作りたいと皆さん頑張られています。」
玲子「これは名産になるんじゃないですか?!これホント美味しいし!」
中野「お茶漬けが美味しいです!」
玲子「何か和え物に刻んでまぜても良いんじゃないですか?存在感のある味がしているから!」

『ミヨちゃんクラブ』では、“筍の粕漬”のの他、堺ミヨ子さんが作られる漬物があります。現在は“菊芋”の漬物の仕込み中だという事です。また“筍の粕漬”のパッケージも、分かりやすく変えていく予定です。

中野「熟成させたものと、今年漬けたもの…そんな分け方も出来ますから、色んな食べ方が出来ます!ただ数も限定で、今年は60kgぐらい仕込まれたとのことでした。でもクラブを結成されましたし、これから増えていくと思います。」

価格
★筍の粕漬け 100g入り…350円(税込) 150g入り…500円(税込)

【販売先】
道の駅「おおむた」花ぷらす館(福岡県大牟田市四箇新町2丁目1番地)
TEL 0944-50-1187   営業時間9:00〜18:00 定休日:元旦のみ

中野「ここだけしか売っていません。ひっそりと販売されています。」
玲子「さて来週は、『秋の長崎スペシャル』なのですが、何でしょうか?」
中野「『長崎クリエーション』さんの“魚せんべい”を紹介します!」
玲子「来週も、ご期待ください!」