2016.09.16
宮崎県日向市 生まれの木酢(きず)の王様『へべす』
今日は、宮崎県日向市 生まれの木酢(きず)の王様『へべす』を紹介します!
玲子「中野さん、今日は対馬にいらっしゃいます!どうして対馬に?」
中野「対馬の皆さんの商品作りや特産品を販売しているお店のお手伝いです!」
玲子「今日紹介する『へべす』は届いていますよ!」
中野「対馬にいながら、宮崎県日向市特産の『へべす』のご紹介です!」
【『へべす』とは?】
『へべす』は柑橘類の一種で、主に果汁を使用します。『へべす』は180年ほど前、宮崎県富高町(現在の日向市西川内)に住んでいた、長曽我部平兵衛さんが、山陰に自生する香りの高い実をつけた柑橘の木を発見し、栽培を始めました。平兵衛さんは接ぎ木をし、その苗を近所に分けていったそうです。その為『平兵衛酢(へべす) 』という名前になりました。宮崎県日向市の富高地区には平兵衛翁の記念碑があります。
玲子「ピンポン玉より、ちょっと大きいぐらいで、色も濃いですね」
中野「香りが高くて、爽やかな酸味で、酢の代わりに果汁を絞って酢の物などを作られていたそうです。さわやかな酸味ですからいろんな料理に合います!」
玲子「今、薄く輪切りにしたものを持っているんですけど、ツンとした酸味は感じられず、爽やかな良い香りですね!」
当時は「酢みかん」として珍重され、嫁入りの際に苗木を持たせるほどだったそうです。「家に来た嫁はいろんな料理が出来て良い嫁だ」と大変喜ばれたほど、色々な料理に使われたそうです。
【『へべす』の特徴とは?】
生産時期は6月〜10月までと制限がされています。夏季には鮮やかな緑色、その後は黄色に色づきます。ビタミンCを多く含み、必須アミノ酸9種類のうち8種類を含みます。(リシン、メチオニン、フェニルアラニン、バリン、トレオニン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジンの8種!)
玲子「見た感じ、皮が薄いですね」
中野「そうです、皮が薄く種が少ないので、搾った時にどれだけジュースがとれるかの果汁率が47%ほどだそうです。カボスが約35%ですから、かなり豊富にジュースがとれます」
玲子「紅茶を用意して頂きましたので、へべすを入れて香りを楽しみたいと思います!頂きます〜うわー爽やかだ〜!!」
中野「“日向ライム”と言われるほど香りが高く、カクテルにもよく使われているそうです」
平成18年にはみやざき商品ブランド『みやざきへべす』として産地認定を受けています。在、JA日向管内では62名の生産者の方々が『へべす』を栽培されているそうです。栽培面積は約16ha、年間の取扱量は、約100トンだそうです。地元では「へべす収穫祭」が行れたり、「へべすの木 オーナー」募集、また“ぶり”の養殖に餌に使用され、宮崎県初のフルーツ魚として“へべすぶり”の名称で販売されるなど、地域の皆さんに愛される農作物として親しまれています。
【連絡先】
「JA日向 ひむか彩館」 宮崎県日向市大字富高299-1
TEL 0120-52-3178
玲子「さて、来週は?」
中野「長崎県長崎市『古田勝吉商店』の“手引きラムネ”を紹介したいと思います」
玲子「来週も、よろしくお願いします!」