これまでのおはなし

宮崎県美郷町にある『葛城農園』の“金柑”

今日は、宮崎県美郷町にある『葛城農園』の“金柑”を紹介します!

中野「“完熟金柑たまたま”という宮崎のブランドです。」
玲子「あまりにも良い香りに、勝手に手が伸びてしまいます!皮が甘くて美味しい!!」
中野「糖度が、ブランドの基準で16度以上はあります!」

【『葛城農園』とは?】

『葛城農園』は宮崎県東臼杵郡美郷町にあります。『葛城農園』では、葛城さん御夫婦が中心に「金柑」「梨」などの農作物を栽培されています。
葛城さんが“金柑”を本格的に栽培を始められたのは、平成2年からだそうです。宮崎県が“完熟きんかん たまたま”ブランド化を始めたと同時期です。現在は、10アール(1反)のハウス4棟で栽培されています。葛城さんのハウスでは栽培当初、“金柑”の木自体を元気の良い状態にするため、苗木を植樹して3年間は着果した果実を全て摘果する栽培方法をとったそうです。現在はハウス1棟に約130本の“金柑”の木が栽培されています。

【“金柑”は?】

1シーズンを通して、一本の木から収穫される“金柑”の数は、重量で約15kg、個数にして1300個前後になるそうです。その中から定められたブランドの基準(糖度16度以上、3L・36mm以上、2L・36mm未満〜33mm以上、等)をクリアしたものが“完熟きんかん たまたま”として流通していきます。

中野「収穫量は2トンほどで、個数をお聞きしたら、67万6千個だそうです。」
甲斐田「細かく管理されているのですね?」
中野「植樹をして3年ほどは、わざと実を付けさせないそうです。木自体に体力を付けさせるために実をとるのです。」
玲子「すごいですね!」
甲斐田「ここに金柑の実が付いた枝がありますけど、強いですもの!」

『葛城農園』の“金柑”は、5番花まで花をつけるそうです。開花の時期は、通常であれば6月末〜7月初めに1番花が花を咲かせます。着果はその後の気温などによって左右されるそうで、2番花後を一本の木に適した金柑の個数にする為に調整していくそうです。全体の摘果は、9月頃に始まります。気温などの関係でそれ以前に摘果をすれば、どんどん花をつけ、調整が大変になるとのことです。葛城さんの栽培の特徴の一つに、枝を誘引し、日当たりが均等に満遍なく果実にあたる様にされている所です。また、開花時期を通常より早めることで、収穫時期を早める工夫もされています。「今年は6月6日に加温を始めた、来年は少し早めるかもしれん。」と言われていました。今年は1月12日から収穫を始められたそうですが、3月くらいまで続くそうです。

中野「今食べて頂いたのは“たまたま”ですけど、“たまたまエクセレント”というのもあります。エクセレントは、糖度が18度以上あるそうです。100個のうち3個ぐらいしか規格に合わないそうです。」
玲子「100分の3!」
中野「葛城さんのところでは、殆ど16度以上で、エクセレントも沢山ありますよと言われていました。」
甲斐田「選抜メンバー、続々輩出しているんだ!」

【『村の果菓子屋』とは?】

葛城さんの奥さんは、以前紹介した“栗きんとん”などを作られている『村の果菓子屋』の代表でもあります。(※ 2014年10月13日参照)
『村の果菓子屋』では“金柑”を材料に“金柑ゼリー”や“シロップ煮”などの加工品も作られています。

玲子「ゼリーの中に“金柑たまたま”が!果肉がトロトロになっていて美味しい!」
甲斐田「シロップ漬けも、美味しいですね〜」
玲子「一つ食べたら、スッキリ・爽やか!」

【連絡先】
「葛城農園」  宮崎県東臼杵郡美郷町西郷田代3666

【TEL】
0982-66-3337

玲子「さて次回のテーマは?」
中野「宮崎県日向市細島の“ごんぐり・こなます・ぎだ”をご紹介します!」
玲子「ごんぐり?ぎだ???謎が多く残っておりますが、今週もありがとうございました!」