これまでのおはなし

宮崎県都城市『がまこう庵』

『がまこう庵』とは?

『がまこう庵』は宮崎県都城市吉之元町にあります。屋号は初代の蒲生宏孝(ヒロタカ)さんのお名前の「蒲」と「孝」を取って名付けられたそうです。現代表の蒲生純さんは二代目で、蕎麦打ち11年のキャリアです。『がまこう庵』は昭和49年に創業されました。自家製の“蕎麦”を栽培、製粉し“蕎麦”の各種メニューを中心に提供されてきました。そして2018年にリニューアルして、少し広くなりました。

中野「以前から近くに行くときには、お店に立ち寄って食べていました」
川上「11年ほど宮崎県にいて都城にも何度か行ったのですが“お蕎麦の産地”という印象はありませんでした…」
中野「私の父が都城出身で、昔から“蕎麦がき”を作って食べていました」
川上「水が美味しいからでしょうかね?」

“そば”は?

『がまこう庵』の理想の言葉は「身土不二(しんどふじ)」その土地で季節に応じて採れたもの(生命)をいただくことが良いとする仏教の教えのため、可能な限り地元の食材を使用しています。また、全ての材料を無駄にしない循環型の農業を実践されているそうです。『がまこう庵』がある都城は霧島盆地にあり、昼夜の気温差が大きく良質の“蕎麦”の栽培に適した土地で、初代・宏孝さんは30年以上前から農薬不使用、有機栽培を実践されています。

中野「がまこう庵さんの“そば粉”で“蕎麦がきの味噌汁”を作ってきました」
陽区「良い香りだ~~!!」
川上「美味しい!モチモチして弾力がある!」
中野「蕎麦だけです」
後藤「蕎麦の香りが好いですね~」

『がまこう庵』の“蕎麦”は、9月上旬に播種、11月下旬に収穫されます。その後、自然乾燥された“玄蕎麦”を特殊な包材で真空にして低温(5℃)で冷蔵庫に保存、品質の保持をされています。製粉は〈石臼〉で行われます。石臼で時間をかけて引くことで摩擦熱を出さないので、香りが良く、きめの細かい“蕎麦粉”になります。蕎麦打ちの際の水には“湧き水”が使用されています。“生蕎麦(9割)”と“田舎蕎麦”とがありますが、“田舎蕎麦”は蕎麦粉のみで打った10割蕎麦で、太目の麺で短くぶつ切りになるのが特徴。『がまこう庵』では年間約5トンの蕎麦を使用されているそうです。

【メニューは?】

“地頭鶏そば”や、山芋や根菜、きのこの入った“長寿そば”などの「かけ蕎麦」系と“ざる蕎麦”などの「冷蕎麦」系がありますが、“二味そば”という温冷両方一度に味わえる人気メニューもあります。『がまこう庵』の初代・宏孝さんは「蕎麦打ち体験」も行われており、県外からも定期的に来られるお弟子さんが年間で80名ほどいて、これまでに1,000人以上の皆さんがお弟子さんとして「蕎麦打ち」を修行されたそうです。また「蕎麦打ち体験」だけではなく「農業体験」なども行われています。
中野「他にも“そばかりんとう”や“そばクッキー”なども作られています」
川上「わあ!良い甘さだ!素朴な味!!」
中野「自然の生活で派手ではありませんが、しっかりとした食味と美味しさが伝わってくる食べ物です」
陽区「ソバの味がわかりますものね」
中野「“蕎麦がき”を作るとき袋を開けただけで蕎麦の香りがすごかったです」

●連絡先 『がまこう庵』  宮崎県都城市吉之元町5185
TEL: 0986-33-1226

中野「お店では“そば殻の枕”も販売しています」
川上「来週は?」
中野「長崎市の『フルーツ岩永』をご紹介します!」