これまでのおはなし

山口県宇部市 『うべ 新鮮市場 元気一番』

今日は、山口県宇部市 『うべ 新鮮市場 元気一番』 をご紹介します!

陽区「中野さんは、何でも知ってますから食の事!」
川上&後藤「初めまして!!」
中野「これから、よろしくお願いします。先週までは『九州の食と文化応援隊』でしたが、これからは『食と文化応援隊』として九州以外の食と文化も紹介していきます!」

【『うべ 新鮮市場 元気一番』 とは?】

『うべ 新鮮市場 元気一番』は宇部市八王子町にある漁師さん達が自ら運営する直売所です。魚介類の水揚げも減り、危機感を持った漁師さん達が立ち上げ、平成28年4月にオープンしました。施設は、地元の漁師から直接仕入れた魚介類や加工品、連携先から提供された野菜等の【直売所】と漁師の奥さん達が切り回す【飲食店】に分かれています。

中野「立ち上げの時お手伝いしたのですが、漁師の皆さんが直接新鮮な魚介類を販売できる場所です。また元気なオバちゃんたちがお昼の定食を販売されています」
川上「新鮮なお刺身とか、お魚の煮付けとかですか?」
中野「営業は金曜・土曜・日曜の3日間なのですが、人気の“みさき定食”5〜6種類入って600円です」
後藤「写真がありますけど、てんこ盛りですよ!」
陽区「普通だったら1500円ぐらいしますよ!」
中野「いつも、あっという間に売り切れです」

定食には、地元で水揚げされる“レンチョ”の唐揚げや“クロダイ・白ミル貝”の刺身、等々、季節の旬な魚介類が使われています。当初は一日の提供目標数を50食にしていましたが、現在では100食を超える日もあるそうです。
『元気一番』は山口県漁連宇部岬支店(宇部統括支店)のある宇部岬漁港内にありますが、その他の東岐波支店、床波支店、藤曲浦支店などから水揚げされた魚介類も販売されています。各支店では、小型機船底引き網漁業や流し刺し網、はえなわ漁業、潜水器漁業など多種の漁法での漁がおこなわれています。

【人気商品は?】

魚種も豊富で“ワタリガニ(がざみ)”“各種エビ”“鱧”“白ミル貝”“鰆”等などがあります。特に“ワタリガニ”は、全国でも屈指の水揚げを誇っています。また、東岐波にある養殖場の“車エビ”は東京の魚市場で一番の高値がつくほどの人気で良質です。
『元気一番』のある宇部岬支店では、平成15年頃に漁師の奥さん達が「宇部岬の名物をつくる」 「地元で獲れる魚をPRする」の2つの目標を立て、女性加工グループの活動が始まりました。(平成21年には加工場も稼働)『元気一番』の飲食店を運営する皆さんは、この女性加工グループの皆さんが中心になっています。現在、加工場で作られ、『元気一番』で販売されている商品は“ナルトビエイのジャーキー”や“白ミル貝の粕漬”“鱧の唐揚げ”等などがあり、現在も様々な商品の開発に挑戦されています。

川上「“えいひれジャーキー”ですか…」
陽区「噛み応えがありますけど、噛めば噛むほど味が出てきますよね」
川上「美味しい!えいひれって、こんなに美味しい物なんですね!?」
陽区「たしか“トビエイ”は害魚でしたよね?」
中野「ナルトビエイはアサリ貝や白ミル貝とかを食べるので漁の妨げになるので駆除されるのです」
川上「美味しい物を食べてるから身も美味しそうですけどね」
中野「エイは美味しい魚なのですが、見た目がね・・・」

川上「こちらは?」
中野「鱧の唐揚げです」
後藤「ハモ!高級魚!!身が厚いですね」
中野「鱧の水揚げも沢山ありますが、上送りといって京都などに送られるのです。地元でも食べて頂きたいと。でも小骨がありますから加工場に骨切の機械もあります。またお腹を開く作業が大変です」
陽区「僕は山口出身ですけど、ハモがこんなに獲れると知りませんでした」
後藤「もう一つお持ち頂いているのですが、こちらは?」
中野「“白ミル貝の粕漬け”です」
川上「コリコリして、好き〜〜!」
後藤「美味しい!」
中野「“白ミル貝の粕漬け”って、聞きませんよね。粕は柳川の『夜明茶屋』の協力で作られたそうです」

『うべ 新鮮市場 元気一番』では「周年祭」をはじめ、年に2〜3回開催されるイベントで、「漁船の乗船体験」や「カサゴの稚魚放流」、「食育イベント」なども行われていて、オープン以来、2万人を超える方々が来店されたそうです。

●連絡先●『うべ 新鮮市場 元気一番』 山口県宇部市八王子町12-25
TEL:0836-31-7070  営業日:金・土・日曜日 営業時間 11:00〜14:00

川上「来週は?」
中野「来週は長崎市の『長崎 あぐりの丘』の“もっちりぱんだ”をご紹介します!!」