これまでのおはなし

山口県宇部市『有限会社 宇部車海老養殖場』の“車海老”

『有限会社 宇部車海老養殖場』 とは?

『有限会社 宇部車海老養殖場』は山口県宇部市東岐波にあります。昭和41年4月に設立。代表は高井修さんです。お話は場長の酒井幸男さんに伺いました。
『有限会社 宇部車海老養殖場』では市場で最高値がつくほど、品質も良く食味も甘い“車海老”を年間に約80万匹を養殖されています。また「放流事業」も行われているそうです。『有限会社 宇部車海老養殖場』で育てられた“車海老”は、豊洲市場でも高評価を受け、鮮魚店などをとおして「ミシュランガイド東京版」で複数星を獲得した飲食店やニューヨーク、サンフランシスコ、台湾、シンガポールなどのお寿司屋さんや料理店にも提供されているそうです。

川上「宇部市はクルマエビの養殖が盛んなのですか?」
中野「いえ、多くはないのですが宇部車海老養殖場のクルマエビは品質の良さと味の良さが素晴らしいです!」

【“車エビ”の養殖とは?】

養殖の方法は〈完全養殖〉と言われる〈採卵〉から一貫して育てる養殖方法をとられています。場長の酒井さんによると「最初は天然の車エビから採卵、養殖を始めますが、その後は養殖で育てた海老から採卵し、養殖場内で採卵から出荷までを行う方法で、採卵用の雌雄の海老を育てる特別な養殖場もあります。養殖海老からの採卵を行う理由は、車海老は病気にもかかり易く、天然物はそのリスクが高くなります。その為、管理を十分にして育てた養殖海老で採卵します。」と説明してもらいました。『有限会社 宇部車海老養殖場』では、養殖に使われる〈海水〉の全てを紫外線殺菌されているそうです。酒井場長のお話では「場内の海水を100%紫外線殺菌している車海老の養殖場は日本で当社だけです。」とのこと。養殖池は繁殖した藻の除去。一年に一度、海水を抜き、池の底を掃除、土を鍬おこすなどの作業を行い管理されています。

中野「元気なクルマエビを育てることが美味しい味につながります!」
川上「大きな池を維持管理するの大変じゃないですか?!」
中野「一年に一度海水を抜いて、耕すように酸素を入れていつも活性化しているようにされているそうです」
川上「そこまで手をかけているから美味しいエビが育つんでしょうね」
中野「塩焼きにしたものを届けていますが…」
川上「良い色!良い香り!いただきます」
後藤「おいちい!」
中野「甘味がものすごくあります。焼いたときの色目も天然ものに近いです」
陽区「こんなに美味しければ世界中の人が欲しがりますね!」
川上「美味しいものは世の中にたくさんありますね」

〈採卵〉は、3月・4月・9月に行われます。3月・4月に〈採卵〉され、育てられた車海老は8月には出荷するまでに育つそうです。9月に採卵し孵化した海老は年を越し、6月末には出荷できるようになるそうです。

●連絡先 『有限会社 宇部車海老養殖場』山口県宇部市東岐波4138-15
TEL: 0836-58-2250

川上「来週は?」
中野「宮崎県五ヶ瀬町の『小笠園』をご紹介します!お楽しみに」

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