これまでのおはなし

工房とったんのまたいちの塩

今日は“糸島の 工房とったんの またいちの塩” を紹介します!

【『工房とったん またいちの塩』とは?】
福岡県糸島市糸島半島の文字どおり“とったん”にある『工房とったん』
平川秀一さんが、何か所も綺麗な海を求めて、ようやくこの地に製塩所『工房とったん』を作りました。
『またいちの塩』の“またいち”は平川秀一さんのお父さんの御名前。また平川秀一さんは、古民家を改装した料理店『ゴハンヤ イタル』をされているのですが、この“イタル”は、おじいさんの御名前。

中野「おじいちゃんとお父さんを大切にしているやさしい男性が作っています」
斎藤「“しゅういち”は商品名になってないんですか?」
中野「なってないです(笑)」

【『立体式塩田で作る塩』とは?】
福岡市から車で40分ほど。
まず目に飛び込んでくるのが綺麗な海と、大きな「立体式塩田」。8m×8m×8m。頑丈な骨組みに大きな“竹”が枝ごと逆さに吊るされています。
(1)海水を汲み上げ「立体式塩田」の上部から“竹”の枝を伝って流していく。(竹は数年ごとに入れ替え)
(2)何度もこの工程を繰り返していくうちに、海水の濃度が高まる。
(3)その後釜に移し、今度は“薪火”で海水を蒸発。(←火加減が非常に大切で熟練の技と注意深い観察が必要)
(4)その後、時間が経つにつれ“釜”の中に塩の結晶が浮かんでくる。
(5)結晶は丁寧に救いとられ、沢山の行程を経て「またいちの塩」が出来上がります。

玲子「やっと出来たお塩ですよ。このあたりは立地条件が ものすごくイイそうね?」
中野「山がないとダメって。広葉樹林がね。選びぬいた場所!」

【『花塩プリン』とは?】
糸島半島は夕日がとてもきれいな場所で、沢山の方が見えます。
ここでは『またいちの塩』の他にも、加工品(醤油・にがり・プリンなど)も販売されています。

玲子「お花の塩・・・」
中野「花が咲いたような結晶です」
玲子「これを、トロトロのプリンに入れるんですね。でも、塩だけ舐めてみよ。あ、これ塩だけでお酒飲みたい・・・ダシがきいた塩!」
斎藤「美味しいお塩は、それだけでツマミになりますもんね」
玲子「塩だけでも美味しいけど・・・プリンにお塩とキャラメルをかけて・・・塩が濃厚なプリンの甘さを引き立てていますね!おいし〜〜い!!」

【塩の結晶『花塩』】
その日の気温、湿度、自然のあらゆる条件が重なり“塩”の結晶は現れてくるんです。
火加減とか大変で、いつ結晶が浮かび上がって来るのか分からないので、釜の前で付きっきりで作業をされています。
平川さんが塩づくりをはじめて8年ほどたった頃(今から4〜5年前)、一辺が3cm以上の大きなピラミッド型の塩の結晶が現れました。今も私の家の玄関に飾って有ります。“あれから、あんなに大きな結晶は現れてない”らしいです。

◆「工房とったん」
住所…  福岡県糸島市志摩芥屋375
電話番号…092-330-8732    営業時間…10:00〜17:00
定休日木曜日(悪天候の日はお休みです)

「炊き塩」100g 300円(税別) 「焼き塩」100g 500円(税別)
「花塩プリン」1個 350円(税込)

★ここでお知らせ!
8/16(土)天神中央公園で行う 『第18回KBCラジオ水と緑のキャンペーンスペシャル』に“中野ユキヒロの九州の食と文化応援隊ブース”がやってきます!お楽しみに!!

玲子「さて、次回のお話は?」
中野「“宮崎県高千穂町の新しい飲み物「ちほまろ」”です。」
玲子「どんな飲み物なんでしょうか!?また来週もよろしくお願い致します!」