これまでのおはなし

熊本市北区植木町の伊藤さんの“スイカ”

今日は、熊本市北区植木町の伊藤さんの“スイカ”を紹介します!

斎藤「今の時期ですか?」
中野「真夏の海水浴での “スイカ割り”のイメージがあるので、7月8月と思われがちですが、5月〜6月です。実は12月ぐらいから植え付けが始まり、5月の初めから収穫します!」

【熊本市北区植木町の「伊藤さん」とは?】

熊本県植木町は“スイカ”の産地として、九州の中でも有名な場所です。伊藤譲二さんは、植木町で約30年“スイカ”を作られています。伊藤譲二さんは6代目で、代々農業をされていますが「記録に残っているものを調べて6代目だからその前はわかりません。」とのことでした。

玲子「早速いただきます! 甘い!」

中野「伊藤さんは、糖度13度を目指されていて、これも約13度あると思います。」
斎藤「実がギュッと詰まっていますね!」
玲子「甘みもギュッと凝縮されていますよ!」
中野「丸さの割には、重く感じます!」

【伊藤さんが育てる“スイカ”は?】

伊藤さんの作られているスイカは「まつりばやし」という品種です。気候や栽培地域と品種によって違いはありますが、伊藤さんの農園では、種まきを11月に行い、その後苗を育て、今年は12月10日くらいに、苗の植え付けをされたということです。そして、5月〜6月中旬に“スイカ”の収穫が行われます。

玲子「甘くって、瑞々しくって、キワまで甘い!」
中野「昔のスイカは白い部分が多かったですけど、今は少なくてギリギリまで甘いですよね。」

【“スイカ”の育て方は?】

大きく、より美味しいスイカを育てる為、スイカは一株の苗から一個のみの収穫です。

中野「花はたくさん咲きますから実もたくさんなりますが、1個に仕立てないと、これだけの大きさになりません。L玉で約6kg、大きいもので約10kgにもなります!」
玲子「結構、葉っぱが張りますよね?」
中野「そうです。葉っぱが沢山茂ってイキイキしていないと、大きくて美味しいスイカにはならないそうです。」

伊藤さんのスイカ畑は、約2クタール(1ヘクタール=100m×100mの広さ)で、1シーズンの収穫数は、約14,000個です。収穫の多い日には、一日に800個以上を収穫する日もあるそうです。スイカは、ビニールハウスで育てられますが、冬の間は四重にビニールが張られ、暖かくなるにつれて一枚ずつはがされていきます。

中野「丁寧に作られていて、葉面散布など、肥料のやり方を色々工夫されています。」

スイカは着果後、3月1日を基準にして「着果棒」という棒を、実がなった順番に、どのくらいの期間で収穫したらいいかの目印として立てていきます。3月1日に、直径7?に達したものから順に『赤⇒青⇒黄⇒白⇒黒』と「着果棒」が立てていきます。それぞれの「着果棒」が立てられた日から48〜50日前後に収穫されます。

中野「収穫するかしないか、最後は“目利き”経験だそうです。」
玲子「これだけ甘いなんて…」
斎藤「“スイカ”って、イメージ的に夏だけだと思っていましたけど、今の時期って事、知っていたほうがいいですよね。」
中野「ゴールデンウィークに食べるのが一番いいかな。」

【連絡先】「伊藤家の西瓜 & vegetable」熊本県熊本市北区植木町辺田野
TEL/ FAX: 096-272-1821
(ホームページから注文もできます。検索してみてください。)

中野「僕が行った時も、奥さんの純恵さんと二人で、400個も収穫されていました。」

斎藤「大変だ!腰が!!」
中野「そうです。重いですし、落としたら最後ですから!!丁寧に重さを計ってから、サイズを分けてから出荷されています。」
玲子「とても満足しました。さて次回のお話は?」
中野「福岡県直方市の“貞光養蜂場”のハチミツを。ちょっと面白い取り組みをされています!」
玲子「次回も楽しみです!!」