これまでのおはなし

熊本県『有限会社コーシン』の“香心ポーク”

今日は、熊本県『有限会社コーシン』の“香心ポーク”のご紹介です。

中野「昨年11月に行われた『肉デス。ガーデン』で御縁が出来まして、本当に美味しかったので伺わせて頂きました」

【『有限会社コーシン』とは?】

本社は、熊本県菊池郡菊陽町にあり、代表は熊野義幸さん。30年以上の養豚歴があるそうです。今回は、熊本県菊池郡大津町にある養豚場に伺い、息子さんの熊野博崇さんに案内をしてもらいました。
『有限会社 コーシン』では、約6千頭の豚を肥育しています。交配、分娩も自社で行なう一貫型の養豚で、健康な豚を育て、美味しい肉質に仕上げる為、様々な努力をされています。

【一貫型の養豚とは?】

豚舎は基本的に4つのゾーン (1)子豚舎 (2)分娩舎 (3)交配舎 (4)肉舎(肥育) に分かれています。中に入る為には、シャワー室をとおり、専用の衣類に着替えた後に?から?の順に移動するように決まっています。「衛生管理を徹底したいので、衛生管理の重要性の高い順番に見て回ります。肉舎をから再度子豚舎に向く時には、シャワー室からやり直しです。」と説明してもらいました。

中野「ロースはしゃぶしゃぶ風にしました。三枚肉は塩焼にしました。そして熊野さんご自慢の“炭火焼”です」
玲子「“炭火焼”は温めるだけですか?」
中野「温めるだけです」
玲子「うわ!味付けされていて、美味しい!香ばしい!」
田上「柔らかいし、豚の炭火焼って珍しいですね」
中野「地鶏は多いですけどね」
玲子「肉汁があふれてくる!!!」
中野「肉質を良くするために交配を2回ほどされています」

『有限会社コーシン』では、健康な豚、食味の良い肉質の豚を育てるために、自社で交配した豚“LWD:三元豚”を肥育されています。最初にランドレース(L)と大ヨークシャー(W)で交配して産まれた(LW)そして、メスとデュロック(D)のオスを交配して産まれた豚が「LWD:三元豚」ということです。「この様な交配をするのは、第一に生産性を高めるため、一度に多くの子豚を産んでもらうため、次に基本的に良質な肉質の豚を育てるためです。」と説明してくれました。

玲子「三枚肉も頂ます!薄切りなのにジューシー。脂身が美味しい!」
中野「美味しい豚肉は、みんな脂身が美味しいですよね」

博崇さんの話では、肉の食味は肥育される際の餌、環境に大きく左右されるそうです。繁殖用の雌豚は現在約400頭います。雌豚は一度に10〜12頭の子豚を産みます。毎週、約20頭の出産があり、約21日後に離乳されるそうです。産まれた時は約1.3kgの子豚が離乳時には多きもので7kg近くになっているそうです。「熊本地震で被災し施設が壊れた為、雌豚も減らしました。以前は480頭ほどいました。」

【“香心ポーク”とは?】

田上「しゃぶしゃぶ肉もキレイ!」
玲子「どれも、スジが無くてフワフワですね!」
田上「何だろう、この食感!」
玲子「普通冷えたら固くて食べにくいのに…フワフワ!」

熊野さんが育てる豚の中でも抗生物質を使わず、餌も特別のものを与えたものだけが“香心ポーク”として出荷されます。“香心ポーク”に与える飼料には トウモロコシは使わず、無農薬栽培されたマイロ(麦科)小麦の飼料を使うそうです。また、阿蘇山の火口近くで採取される鉄やマグネシウムなどのミネラルを豊富に含む黄土(リモナイト)を与え健康で臭みの少ない豚を育てておられるそうです。豚舎の中でも“香心ポーク”の肥育される部屋と、一般的な豚とは区別してあります。“香心ポーク”の耳に赤いタグが目印でつけてあります。

中野「色々な話を伺ったのですが、本当に研究熱心で健康な豚を育てていらっしゃいます」
玲子「臭み・エグミが全くない!甘みがスゴイ!」
田上「噛めば噛むほど甘味が出てくる!」

“香心ポーク”以外の豚の多くは“ひごさかえ肥皇”という熊本県ブランド豚として取り扱われています。

●連絡先●   『有限会社 コーシン』のHPから注文できます。
また『阿蘇グリーン農園』でも購入できます。
熊本県菊池郡菊陽町原水5666-5 TEL: 090-9482-1205

玲子「さて来週は?」
中野「年に一度集まるのですが『九州の食と文化応援隊』の交流会の会場からお伝えしたいと思います。九州中から100名前後、手弁当で来て下さいます」
玲子「中野さんが学級委員長みたいになるんですよ!!楽しみにしています」