これまでのおはなし

熊本県天草市『千葉平五郎石材』の千葉友平さんの逸品

今日は、熊本県天草市『千葉平五郎石材』の千葉友平さんの逸品をご紹介します

中野「このコーナーで200回以上紹介していますが、食べ物ではないのは2回目です」
玲子「重そうですね…」
中野「“石細工”です。これは是非紹介したいと思い、お持ちしました」

【『千葉平五郎石材』とは?】

「千葉平五郎石材」は熊本県天草市下浦町にあります。千葉友平さんは4代目です。初代は千葉順平さん、石材店の屋号は2代目千葉平五郎さんの名前をとって付けられたそうです。ちなみに3代目は友平さんのお父さん、千葉順次さんです。友平さんは石工になる前は、デザインを学んでいたそうで、「イラストレーターを目指していました。」とのことです。

『千葉平五郎石材』のある天草市下浦町は“下浦石”という石が採掘される場所で、昔から多くの石工さんが住まれている地域です。“墓石”の製作や“彫刻”また“神社の鳥居”も製作されています。また、“石垣”を作る技術も持たれており、熊本地震の被災地の復興の為、石垣作りもされています。

【“石細工”とは?】

中野「今回スタジオにお持ちした作品は、“御影石”を材料にステンドグラス風に仕上げた“枕元ランプ”です」
玲子「これ“ランプ”ですか?!」
中野「電気を付けたら…」

玲子&田上「おお〜〜〜っ!!! キレイ!」
玲子「御影石の模様の陰影が綺麗ですね」
中野「石が光を通すのです」
玲子「よっぽど薄いという事ですか?!」
中野「2種類の御影石を使われていますが、2mm〜3mmの薄さです!」
田上「これが“石”で出来ているんだ…」
中野「日に当てたら透けるよね!というヒントを得て作られたそうです」

材料には2色の“御影石”を使用していますが、2mm〜3mmの厚さに加工した石板を組み合わせて作られています。「最初はデザインを考案し、型紙を切り抜きサンプルを作ります。洋服作りに似た工程で製作します。」と説明してくれました。

中野「石も木材と一緒で、反ったり割れたりするので、少し厚目にカットして、ずっと研磨して薄くしていくそうです」
玲子「磨いていらっしゃるんだ!」
中野「均等にしないと、また反ったりするので、これはパーツが約20ありますけど、倍の40ぐらい集めて、思い描いたイメージの作品を作るそうです」

接着は特殊な“ハンダ”を使用しますが、小さな作品でも十数枚の石板を組み合わせる為、デザイン通りの形状にする事が非常に難しく、高い技術が必要になるそうです。使用する石の種類は多種にわたり、現在はインドやアフリカからも輸入されているそうです。加工に使われる石は、長い時間《寝かせた》ものを使います。千葉さんによれば「寝かせが足りない石は加工時に反ったり割れたりします。木材と同様です。」という事でした。

玲子「ずっと見ていたい…」
中野「温かい灯りですよね」
玲子「凄い技術ですね。高そう…」
中野「それなりに高級で、工期も掛かります」
玲子「芸術品ですものね」

【千葉友平さんは?】

千葉さんは石工として活躍される傍らで、地元の農業者の方々とも連携し、農産物や農産加工品の販路の拡大や販売のサポートもされています。今回は、天草下浦の“晩柑”と、『しもうら弁天会』の“天草下浦晩柑ストレート勇作くん100”も、お持ちしました。

中野「食べながら石を眺めてください」
玲子「洋ナシ型のミカン…後口爽やか!」
田上「晩柑ジュースも…美味しい!」
中野「また改めて、晩柑を育てている生産者の方も紹介したいと思います」

現在“晩柑”の旬!天草市下浦町のHP「ひょっこりポンカン島」で検索を。

●連絡先 『千葉平五郎石材』
熊本県天草市下浦町2674-2
TEL 090-1196-1053 (千葉友平さん携帯)

玲子「さて、来週は?」
中野「3月17日にオープンする『あきづき市場』から、準備の様子をお伝えします」
玲子「来週もご期待ください!」