これまでのおはなし

熊本県山江村『やまえ堂』の“栗菓子”

今日は、熊本県山江村『やまえ堂』の“栗菓子”を紹介します!

中野「今日は秋の味覚“栗”です!」

【『やまえ堂』とは?】

『やまえ堂』は、熊本県球磨郡山江村にあります。代表は中竹隆博さんです。平成21年8月に創設されました。地元山江村産の“栗”を材料に、約30種類のお菓子を製造されています。山江村の“栗”は品質が優れ、全国の菓子店から注文が殺到するほどで、中竹社長によれば「争奪戦のような状態ですよ」との事です。最盛期の9月〜12月は35〜36名、12月以降は約18名のスタッフで製造されています。使用する“栗”の量は、年間30トンほどにもなり、全て山江村産を使用しています。山江村には約130軒の“栗”を栽培する農家さんがおられますが、約半数の農家さんの栗を加工されているそうです。

玲子「甘みといい、大きさといい、文句なしですね」

【“栗菓子”とは?】

代表的な商品として、栗の渋皮煮・栗きんとん・栗ジャム・栗んとう等があります。

中野「“栗きんとん”は、栗のペーストを固めたようなものです。“栗んとう”は、栗が入った“かりんとう”です」
玲子「(パリッ・パリッ・ポリッ)あっ、栗の味がする!」
田上「“栗んとう”はスティック状になっていますが…ああ!栗だ!」
玲子「香ばしい!!」

“栗んとう”は、“栗の渋皮煮”を製造する際に出る《規格外品》を再度、裏ごしにかけ練り込んだ生地で作られた物です。中竹さんによれば「甘さを抑えたかりんとうで男性にも人気があります。全国区に成りつつあります!」と言うほどの人気商品で、現在、多い月には2万袋ほども製造出荷されています。

田上「“栗んとう”が人気なの分かります!」
玲子「止まらない…ポリッ・カリッ・パリッ…」
田上「“渋皮煮”も頂ましょうよ…」
玲子「半分に切ったものでも、頬っぺた真ん丸になっちゃう…ん〜〜甘い!!!」
中野「渋皮煮を作るの大変なんですけど、美味しいでしょ!?」
玲子「コックリとしていて、美味しい!」
中野「外側の硬い皮をむく時、渋皮が破れたらダメなので、破れないように取るんですね」
玲子「私、今年もらった栗で作ったんですけど、苦くて食べられたものじゃなかったんですよ!」
田上「自分で渋皮煮を作ったんですか?!」
中野「渋皮の苦い部分、繊維を全部、丁寧に取り除かなくてはいけませんからね」
田上「栗って美味しいけど、手間がかかるんですよね〜」

“栗の渋皮煮”には、大粒の“利平”という品種を材料に作られた物もあります。“利平”は10月中から11月にかけて収穫される晩生の“栗”ですが、たいへん希少な“栗”で、大きなものではゴルフボール大になるものもあります。

中野「一般に見られる栗より、ちょっと色目が黒っぽいんですけど、これが抜群の味でして、最高級の栗と言われています」
田上「玲子さん、“栗きんとん”も食べてみてくださいよ!“THE栗”ですよ!!!」
玲子「渋皮も少し入っていますね…ホッコリしていて美味しい!!」
中野「栗がほぼ100%で、あと砂糖・塩しか入っていません。これがワインにも合うんですよ〜〜」
玲子&田上「うわ〜〜〜〜!なるほど!!!」
中野「マロングラッセみたいな食味になります。もちろん焼酎にも合いますけどね」
玲子「ちょっと荒く砕いた栗も入っていて、食感も楽しい!」

『やまえ堂』の“栗の渋皮煮”などの商品は、JALのファーストクラス、JRの豪華寝台列車≪ななつ星≫や豪華スイーツ列車≪或る列車≫にも採用されているそうです。
『やまえ堂』は郵便局の「熊本復興支援応援カタログ」の一品としても選ばれています。現在は近畿までの高速道路のサービスエリアの売店で販売されているそうです。

中野「なかなか表には出てきませんが、すごい商品です」
玲子「一回食べたらリピーターですね」

【連絡先】
『やまえ堂』  熊本県球磨郡山江村山田丁821
TEL 0966-24-7324
営業時間…午前9時〜午後5時 定休日…日曜日
(※やまえ堂さんのホームページから注文できます)

玲子「さて、来週は?」
中野「11月2日(水)〜6日(日)天神中央公園で行われる『九州 肉デス。ガーデン』が行われます。自分がプロデュースした「九州の食と文化応援隊」のブースで販売していますので、そこから中継したいと思います」
玲子「楽しみにしています!!」