これまでのおはなし

熊本県山都町『ゆめ夢ガール』の“干し野菜”

今日は、熊本県山都町『ゆめ夢ガール』の“干し野菜”を紹介します!

中野「山都町は“九州のヘソ”と言われているところで、有機栽培で野菜を盛んに育てられている所です。そこで規格外など色々な野菜を使って乾燥野菜を作ろうと、まだ発足して1年しか経ちません」

【『ゆめ夢ガール』とは?】

『ゆめ夢ガール』は、熊本県山都町にある農産物加工を行う女性グループの名前です。2015年2月に結成されました。メンバーは、代表の川上ふじえさんはじめ、吉田さん(2名おられます)、末藤さん、田上さんの5名で活動されています。3名が専業農家、1名が役場の職員さん、あと1名は介護施設の調理師さんです。主に3名の専業農家さんを中心に加工をされているそうですが、空いた時間や休日などを利用して他の2名の方々も作業を手伝われています。「山都町、特に5名の地元の矢部地区(通潤橋がある地域)が元気になる様にとグループを立ち上げました。」とリーダーの川上さんが言われていました。

中野「色々な地方に元気な女性達がいまして、地域の活性化や、収入を増やして旅行にでも行きたいなという“夢”を持ってグループを作ったので『ゆめ夢ガール』の名前を付けられたそうです」

【“干し野菜”とは?】

中野「乾燥野菜は手間がかかると、食べる機会が少なくなったと思うのですが、干したものと生のものは食味も違いますし、是非味わって頂きたいです。」

熊本県山都町は、有機栽培の盛んな地域で、多くの農産物が生産されています。農産物の中には、規格外という理由で安価で取引され、中には廃棄になる物もあります。『ゆめ夢ガール』の皆さんはそれらの野菜を利用して、干し野菜(乾燥野菜)を作られています。現在は、大根・小松菜・ゴボウ・ニンジン・椎茸等々、10種類以上の乾燥野菜を作られています。「昨年は自分達で材料の大根も栽培してみました。気温が高く生育が早かった為、大きな大根が育ちました。普通は規格外として扱われる大きさでしたが、加工には適した(歩留まりが良い為)大根が収穫できました!」と川上さんが言われていました。

中野「使いやすさも考えて作られています。例えば“ゴボウ”は『炊き込みご飯』に使いやすいように“ささがき”されていたり、切り方が違います」
児玉「今、ゴボウを手に取っているのですが、ニンジンや唐辛子も入っています…」
中野「それは“きんぴら用”です。細く切ってあります」
児玉「これをどうすればいいのですか?」
中野「水で戻して、水気を切って、きんぴらにするだけです」
石井「ニンジンを水で戻してあるのがありますが…花型にカットされてる…」
中野「ちょっと飾りにもなりますし、千切りにされたものもあります。用途別にカットの仕方を変えられています」

乾燥野菜は、野菜の種類によって乾燥する時間が異なります。また、同じ種類の野菜でもカットの大きさによって乾燥時間が違い、戻す際にも時間の違いが出てきます。その為、乾燥時間に注意を払い、カットの際は大きさを揃えるなどの工夫をされています。

中野「今日は“ささがきゴボウ”をお肉とちょっと炊いて、ご飯と混ぜ、お握りにして持ってきました」
児玉「おいしい!ゴボウの味がものすごく出ている!」
中野「乾燥させると、味も変わりますし、香りが良いです」
児玉「旨味が凝縮されていますね」

●価格 「干し野菜」各種・・・350円(税込)   注)内容量は商品によって異なります。
【連絡先】
『ゆめ夢ガール』 熊本県上益城郡山都町城平2102
TEL 0967-72-3250

児玉「さて、次回(3月26日土曜日12時40分ごろ〜)のテーマは?」
中野「唐津市『燻や』田部さんの“アイスバイン”を!」
児玉「ありがとうございました!」