これまでのおはなし

熊本県山鹿市『藤本製茶』の“岳間(たけま)茶”

今日は、熊本県山鹿市『藤本製茶』の“岳間(たけま)茶”のご紹介です。

中野「新茶の時期ですから」
玲子「キレイな若草色のお茶ですよ!」
中野「僕も九州中の生産者の方を知っていますが、特にこれはお気に入りです」

【『藤本製茶』とは?】

『藤本製茶』は、熊本県山鹿市鹿北町にあります。『藤本製茶』は三代にわたり、お茶の生産、加工、販売を一貫して行われています。初代の藤本春吉さんの時には皇室献上のお茶に選ばれたほどです。二代目は藤本英代さん、そして現在は、三代目の藤本邦夫さん、美佐さんの御夫婦で経営されています。現在の耕作面積は約3ヘクタール。“やぶきた”という品種を中心に5〜6種類のお茶を栽培されています。栽培は有機肥料を使用し、農薬は不使用で行われています。

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玲子「お口さわやかな甘さが舌の上に残っていまして…いいお茶ですね!」
田上「本当に、まろやか!心地良いお茶ですね」
玲子「これ飲んだら、皆にっこりされるでしょうね」

“一番茶”は「八十八夜(五月二日頃)」の初摘みから始まり、“二番茶”は、6月末頃から収穫が始まります。『藤本製茶』では、生産〜加工(製茶)〜販売までをされていますので、収穫も製茶工場もこの時期はフル稼働になるそうです。

【“岳間(たけま)茶”とは?】

『藤本製茶』のある山鹿市鹿北町は、江戸時代初期よりお茶の生産が行われており、熊本城藩主・細川忠利公のお気に入りで献上茶にも指定されていたそうです。“岳間茶”と呼ばれるこの地域のお茶は、近くにある“岳間渓谷”から湧き出、流れる軟らかい水に潤された大地で育ちます。「まろやか」で「コクのある深み」が味わいで、緑色の鮮やかさも特徴のお茶です。茶畑のある山間には“岳間渓谷”から「湧水」を届ける為の水路が、約4キロメートルにわたって整備されています。

田上「山鹿にこんなに美味しいお茶があるなんて…」
中野「御先祖様の努力があって、今お茶を作っているんですよ〜と以前、邦夫さんが話されていたのが印象に残っています」

【“やまが復刻紅茶”とは?】

中野「お茶も歴史があるのですが、実は日本で初めて“紅茶”を作る伝習所が山鹿市に出来ているんです」
玲子「え!?紅茶ですか?」
中野「それを知った邦夫さんは、復刻しようと平成15年から取り組まれて、“やまが復刻紅茶”が出来上がったのです」

明治8年(1875年)、山鹿市に日本初の『紅茶伝習所』が設置されました。藤本さんは、山鹿産の紅茶を是非復刻したいと、平成15年より自社の有機栽培茶園で試行錯誤を繰り返され、各地の紅茶産地を訪問し、紅茶の作り方を学び、ようやく平成20年に“やまが復刻紅茶”を誕生させました。

玲子「またパッケージが、レトロなお姉さんの絵で、カワイイですよ」
中野「以前(2014年5月26日)紹介した宮崎県五ヶ瀬の『宮崎茶房』にも、お勉強に行かれたそうです。ネットワークが繋がっているな〜と思いました」

昨年12月には“アールグレイ”が完成、販売されています。“アールグレイ”とは「アールグレイ伯爵」の意味で、イギリス第二代首相チャールズグレイの名前から由来しています。柑橘系のベルガモットの香を付けた紅茶で「フレーバーティーの王様」と呼ばれているそうです。『藤本製茶』の“アールグレイ”は“やまが復刻紅茶”と日本で初めて生産された『土佐ベルガモットプロジェクト』の“ベルガモット”とのコラボで完成しました。

玲子「良い香り〜おいし〜〜い」
田上「上品なまろやかさ!」
中野「緑茶自体もまろやかですから、紅茶もね」
玲子「渋味も感じられない、紅茶が苦手な方も見方が変わるかも」
中野「丁寧に手間をかけられて作られています」
田上「緑茶も紅茶も飲み終わった後の清々しさが!」
玲子「癒されますね〜」

●お問合せ先●
『藤本製茶』   熊本県山鹿市鹿北町多久1498-1
TEL: 0968-32-2540

玲子「さて来週は?」
中野「佐賀県唐津市の『大場さんのコンニャク』を紹介します!色々なコンニャクがあります」
玲子「来週もよろしくお願いします!!」