これまでのおはなし

熊本県菊池市七城町『岩津農園』の“金時人参”

今日は、熊本県菊池市七城町『岩津農園』の“金時人参”のご紹介です。

玲子「立派ですよ!」
中野「お正月には欠かせない“金時人参”です」

【『岩津農園』とは?】

『岩津農園』は熊本県菊池市七城町にあります。岩津利明さんが御家族で経営されています。岩津さんは、40年以上の農業歴があり、これまで米・サツマイモ・ゴボウ等を栽培されています。“金時人参”は、栽培をされ始めて20年ほどになるそうです。
以前は観光農園の社長として、熊本名産の“いきなり団子”や地元で生産された材料などを使用した“アイスクリーム”なども製造し、地元の直売所『メロンドーム』などで販売されていましたが、現在は農作物の栽培のみ行われています。

【“金時人参”は?】

玲子「どうしてこんなに真っ直ぐ長く育つの?」
中野「もともと長く育つ品種ですけど、畑を深く耕すそうです。岩津さんの所では70cm以上耕すと言われていました」
玲子「じゃあ、もっと大きくなることも?!」
中野「玲子さんが持っているので40cmぐらいですかね。もっと長い金時人参もあるみたいです」

耕作面積は約40アール(4反)です。収穫量は約5トンありますが、規格外品も多く、全体の70%ほどしか商品として流通しないそうです。元々、“金時人参”は畝(ウネ)の高さが必要、「根」が長く育つ為収穫時に手間がかかるなど、栽培が難しい人参という事です。「“黒田五寸”などの他の人参は、金時人参の約3倍から4倍の収量があるので、“金時人参”の栽培はあまり効率良くありません。」と岩津さんが説明してくれました。
播種(種まき)は7月の末に行われ、12月の収穫はトラクターに鋤状の耕す装置をつけ、注意深く土を掘り起していきます。掘り起こされた人参はその場で規格外と正品に選別され、葉を切り落とします。その後洗浄作業があり、サイズに分けて選別、出荷されます。

玲子「大変ですね〜、でも博多雑煮には欠かせないですからね」
中野「この時期にしか出ませんから」

岩津農園では、“金時人参”は正月の料理の材料として、12月のみの収穫、出荷をされています。「正月用の材料として出荷するので、集荷は一度に行われます。天気の良し悪しもある中、指定された日に必ず出荷しなければならないので大変。」との事でした。

中野「今日は“筑前煮”と“なます”をお持ちしました」
田上「中野さんの手作りですよ〜〜」
玲子「熱を入れると赤が冴えるんですね…頂きます…甘い!ニンジンらしい香り!」
田上「お正月が来た感じ!」
中野「金時人参の旬は11〜12月なので、どうしてもお正月料理になりますね」
玲子「“なます”も美味しい!酢に浸かっているけど、甘い!」
中野「ニンジンらしい人参ですよね」
玲子「爽やかな大地の香りがしますね!」

●岩津さんの「金時人参」は、福岡市の青果仲卸・市場を通し、福岡市内の野菜売り場に並ぶ予定です。お正月のお買い物の際、注目してみてください。

玲子「さて来週は?」
中野「お正月に欠かせない熊本県菊陽町『山田農産』の“黒豆”を紹介します」
玲子「来週もよろしくお願いします!」