これまでのおはなし

熊本県葦北郡芦北町『株式会社 磯見海産』

今日は、熊本県葦北郡芦北町『株式会社 磯見海産』をご紹介します!

玲子「良い香りに包まれております!!」

【『株式会社 磯見海産』とは?】

『株式会社 磯見海産』は、熊本県葦北郡芦北町にあります。代表は磯見昭治(イソミショウジ)さんです。今回は、代表の息子さん磯見洋一さんにお話を聞きました。洋一さんは大学卒業後、異業種に就職しましたが、その後、磯見海産に戻られました。「家業を継ぐことを決めていましたが、その前に全く異業種の会社で経験を積んでみようと福岡にある機械関係の会社に就職しました。」との事です。

『株式会社 磯見海産』は、95年前の大正12年に創業し、平成3年に株式会社として設立されました。創業以来、不知火海で取れる“しらす”を原料に作られる“ちりめん”を後世に残したいと製造を続けられてきました。現在は主力商品の“ちりめん”のほかに“エビ”を材料とした商品も製造されています。洋一さんのお話では「“ちりめん”の原料である“しらす”も他の海産物と同様に不漁の年もあり、“ちりめん”だけでは安定した売り上げの確保が難しい時代になってきました。その為、他にも代表的な商品を開発しようとエビ関連商品に力を入れました。」という事です。

【“エビ”を材料とした主な商品とは?】

『株式会社 磯見海産』は、8名の漁師さんから材料を仕入れているそうです。“エビ”は「風」と「潮の流れ」に任せる「うたせ船」と呼ばれる船で水揚げされています。“エビ”を材料とした主な商品には“えびめしの素”“足赤えびめしの素”“足赤えびの味噌漬け”等があります。

中野「今日は、“えびめし”をお持ちしました」
コン「香りがスゴイ!」
玲子「エビがゴロゴロ入っているよ!」
コン「美味しい!!!オカズいらない!」
玲子「美味しい!エビってこんなにお出汁が出るの?!」
中野「焼きえびを使われています」

『株式会社 磯見海産』は元々、“鹿児島の雑煮”の具材として“焼きえび”を製造していました。“赤エビ”と言われる小エビを使った商品の多くは、蒸した後に乾燥する工程ですが『磯見海産』では、焼いた後、乾燥する工程で製造されます。

玲子「このエビ、プリプリしていますよ!」
中野「時間をかけてじっくり焼いて、旨味を中に閉じ込めてあります。エビのイリコのような感じです」
玲子「ご飯一粒一粒にエビの出汁がしみ込んでる!!」
コン「えびめしって初めて食べたけど、こんなに美味しい物なのですね」
中野「生エビを使っても、この風味は出ません」
玲子「米2合といで入れるだけよ。お手軽で御馳走だ!!」
中野「これは、赤エビを使った“エビめし”ですけど、もうひとつ車エビに似た大型の“足赤えびめしの素”もあります」

“足赤エビめしの素”の材料となる“足赤エビ”は、朝7時〜午後7時まで炭火でジックリと焼き上げた物を使用されているそうです。この“足赤えびめしの素”は、平成29年熊本県優良新商品審査会で奨励賞を受賞しました。
『株式会社 磯見海産』では、加工の過程で雑小魚を風力で選別します。選別した雑小魚は廃棄されますが、これらを農業の肥料として再利し、“唐辛子”を栽培、“焼きえびの粉末”と合わせた商品も開発されています。「出来るだけ、資源を無駄にせず循環型の商品製造ができればと思っています。」と洋一さんが説明してくれました。

玲子「焼きえび唐辛子だって!うどんが驚くほどおいしくなるだって!」
中野「小型の赤エビを焼いて、一匹ずつ剥いて、粉砕して…ホントに手作業でスゴイです!」
コン「うわ〜〜〜手間がかかっていますね」
中野「イリコや煮干しやアゴダシとは違った特徴のある味なので料理の隠し味にどうぞ」
玲子「ご飯なのに酒のアテになります!」

●連絡先●『株式会社 磯見海産』 熊本県葦北郡芦北町大字計石1696
TEL:0966-82-2689 ※HPから注文できます。

玲子「さて来週は?」
中野「福岡県朝倉市秋月の谷口さん御一家をご紹介します!」
玲子「なんと一家をご紹介〜〜!」