これまでのおはなし

福岡県みやま市『みやま菜種生産組合』の“菜の花オイル”

今日は、福岡県みやま市『みやま菜種生産組合』の“菜の花オイル”をご紹介します。

田上「キレイな黄色のオイルですね!」
中野「菜の花の黄色です!」

【『みやま菜種生産組合』とは?】

『みやま菜種生産組合』は福岡県みやま瀬高町にあります。今回は、様々な活動をサポートされている 徳永順子さんにお話を伺いました。『みやま菜種生産組合』は平成24年、みやま市にある環境衛生課という部署の呼びかけで『菜の花プロジェクト』として始まったそうです。『菜の花プロジェクト』は、耕作放棄地などの有効活用や稲刈り終了後の田んぼに“菜種の種子”を撒き、みやま市の景観の改善に役立てたいという思いがあったそうです。

中野「徳永順子さんは、九州の食と文化応援隊の交流会にも参加されていて、地域の活性化など頑張って取り組まれている方です。雑草が生えているよりも菜の花を植えてキレイな景観にしようとはじまったそうです」

環境の改善や住みよい地域にと『菜の花プロジェクト』の活動がスタートしましたが、その後、開花後の“種子”を採取活用して“菜の花オイル”を製造し販売しようという動きに発展しました。そして現在の『みやま菜種生産組合』の活動が始まりました。
発足当初は協力される農業者さんが2名でしたが、現在は4名おられます。“菜種”の栽培面積も、3町5反(約3.5ヘクタール)の広さにまでなったそうです。
徳永順子さんによれば、「私は農家ではないのですが、耕作放棄地を借りて、菜の花の栽培をお手伝いしてきました。」という事です。『みやま菜種生産組合』の“菜の花オイル”は、添加物などは一切含んでおらず、「安心で安全な食材は手間暇かけないと生まれない。」という想いをモットーに栽培、製造されています。

玲子「パッケージを拝見すると手間暇かかるのですね」
中野「『てま、ひま、みやま!』と語呂合わせで、色々な所でPRされています」

【“菜の花オイル”は?】

採取された“菜種”は搾油専門の鹿児島にある『鹿北製油』に委託し、オイルに加工されており、圧搾一番搾り製法で製品化されています。

中野「ものすごく香りが高くて、ドレッシングやマヨネーズ、お菓子などにピッタリです。今日はレシピに書いてあった“手作りシーチキン”を作ってきました」
玲子「すごい!たっぷりのオイルに漬かったマグロ。良い香り!!」
中野「マグロに塩を振り、オイルで煮込んだだけです」
玲子「いただきます…オイルなのにサッパリ!爽やかですね」
中野「粒胡椒とローリエを入れています。お肉だったらちょっと違った香辛料をつかいますけど」
玲子「しつこさが全然ない!美味し〜い!!」
田上「本当にサラッとしてる!」
玲子「これ飲めそう!」
田上「焼き立てのパンに付けたらたまりませんね!」
中野「オリーブオイルと同じような使い方ですね」

“菜の花オイル”の昨年の生産量は720ml入り約900本、110ml入りで約2000本だそうです。昨年までは地元の『道の駅 みやま』の特設コーナーや、徳永さんはじめサポーターの皆さんが催事やイベントなどで販売されてきました。“菜種”は連作を嫌う植物でもあるので、今後も耕作面積を広げていく必要もあるそうです。徳永さんによれば、「みやま市は“バイオマス”の研究など循環型農業に取り組んでいる地域です。今後はそれらの活動と連動したり、JAと協力し生産、販売体制をとるなど地域ぐるみで活動を広げていけるように模索しています。」ということです。

玲子「みやまの名物になると良いですね」

●お問合せ先  『みやま菜種生産組合(道の駅 みやま内)』
福岡県みやま市瀬高長大江2328
TEL: 0944-67-6477

玲子「さて次回は?」
中野「実は来週、台湾の東海大学の皆さんが福岡に来られます。そして2月1日(木)にKBCで『交流会』を開く予定ですので、特別に“台湾の食と文化応援隊”の皆様をご紹介させて頂きます。」
玲子「次回もどうぞお楽しみに!」