これまでのおはなし

福岡県三潴郡大木町の農事組合法人『きのこ工房』

今日は、福岡県三潴郡大木町の農事組合法人『きのこ工房』を紹介します!

玲子「きのこのポットが!」
中野「分けて頂きましたので、持ってきました!」

【『きのこ工房』とは?】

農事組合法人『きのこ工房』は、福岡県三潴郡大木町にあります。創立は、平成8年7月25日、4軒の農家さんが集まり発足されたそうです。現在の従業員さんの数は40名です。今回は『きのこ工房』の専務理事 北島秀一さんにお話を伺いました。「えのき」の栽培から始められ、現在は「えのき」「ぶなしめじ」「エリンギ」「博多すぎたけ」など栽培されています。

中野「エリンギを育ててみらんね!と言われ、育ててみたのですが…やっぱり大変で…」
田上「自分で育てるのは難しいんでしょうね」

【「きのこ」の栽培は?】

プラスチックの瓶(高さ17cm、直径10cmほど)に「おがくず&米ぬか&水」等を混ぜ合わせたものを入れ、そこにキノコの「菌」が植え付けられます。「培養」と呼ばれる「培地」に「菌」を植え付け発芽できる状態にするまでの作業は『きのこセンター』と呼ばれる施設で行われます。栽培されている代表的な「ぶなしめじ」の「培養」は、約70日にかかるそうです。
その後、『きのこ工房』で「菌掻き」作業をし、出荷サイズまで育て、梱包、発送されます。「菌掻き」と呼ばれる作業とは、菌が植え付けられた培地の表面を軽く削る作業のことで、この作業をすることで菌に刺激を与え、発芽を促します。その後、温度・湿度・照明などが管理された部屋で栽培されます。この栽培室の温度は15℃で少しヒンヤリ。湿度は、加湿器で湿度100%に保たれています。照明は、ブルーライトが使用されています。照明を照射する時間の調整も重要で、間違うと「もやし」の様に伸びてしまったものや「傘」が開き過ぎてしまうものなど商品として出荷できないものができてしまうそうです。

中野「高度な技術が必要なので、家の風呂場では中々育ちませんでした」
玲子&田上「風呂場?」
中野「お風呂場が一番イイと聞いたので…でもダメでした」

栽培室は、「菌糸瓶」が一度に8,000本管理できるスペースがあり、常に4,000本が出荷できるサイクルで栽培されています。出荷数は、季節ごとの需要に合わせ調整されます。「菌掻き」作業から出荷まで3週間ほどかかるそうです。「ぶなしめじ」の出荷サイズは重さで約230g〜240g、中には250g以上に成長するものもあるそうです。

中野「“道の駅おおき”で人気の“エリンギコロコロ”のレシピを頂いたので、作ってきました!」
田上「パッと見、きのこに見えませんが…」
玲子「美味しい!甘辛くて!!食感はエリンギと言われないと分からない!!!」
田上「これは初めて!噛んでいるとエリンギの後味が!」
玲子「ビールも、焼酎もすすむわぁ〜〜!」

キノコの収穫後、残った「培地」は野菜など農作物の土地改良等に使われています。大木町県下一の生産量を誇る「アスパラ」栽培にも使用済みの「培地」が使われています。
キノコの販売は地元の“道の駅おおき”の農産物直売所“くるるん夢市場”でも販売されています。

中野「“くるるん夢市場”には、菌糸瓶ごと買えるコーナーもありまして、おばちゃんが『こうやって取るのよ〜』と教えてくれます」
玲子「これから食べる時、心して食べないと!」
中野「シメジの小さいのが鍋の下に余ったりするので、一つも残さずに食べてほしいですね」
玲子「手も時間も掛かります!ありがたく頂かないとね」

【連絡先】
農事組合法人「きのこ工房」
福岡県三潴郡大木町大字上八院   TEL 0944-75-2057
(※栽培場ですので、小売販売は行っていません)

玲子「次回、5月27日(金)のテーマは?」
中野「福岡県星野村の『手作り工房ふみこ』の後藤ふみこさんをご紹介します。」
玲子「来週も何が飛び出すのか!?どうぞお楽しみに!!」