これまでのおはなし

福岡県久留米市『南筑ファーム』の“さざなみどり”

今日は、福岡県久留米市『南筑ファーム』の“さざなみどり”をご紹介します!

中野「あまり聞くことが無い鶏だと思います」

【『南筑ファーム』とは?】

『南筑ファーム』は福岡県久留米市東合川にあります。代表は、古賀光幸さんです。今回は代表の息子さんである古賀宣彦さんにお話を伺いました。

『南築ファーム』は“さざなみどり”という極めて希少な鶏などを養鶏、販売される会社ですが、別途“雛”をかえし販売する『株式会社久留米孵卵場』という会社を経営されています。歴史的にはこちらの『株式会社久留米孵卵場』が長く、古賀宣彦さんはこの会社の常務取締役です。

【“さざなみどり”とは?】

以前、代表の古賀光幸さんが地元久留米の精肉店や飲食店から「久留米特産の地鶏を何とか開発、養鶏ができないだろうか?」と相談を受け、取り組まれて開発されたのが“さざなみどり”だそうです。“さざなみどり”の養鶏を始められて16〜17年になるそうです。

中野「今日は、茹でて“ささみ”にしてきました。」
玲子「ツヤツヤしていますよ!うわっ、フワッフワの食感!」
コン「普通ささみはパサパサになりがちなのに、シットリしていますね」
中野「繊維が細かく父親の肉質を継いでいるらしいです」
コン「上品なお肉ですね」

“さざなみどり”は、父方に、旨味成分イノシン酸が豊富で筋線維が極めて細やかな鶏である在来鶏の“黄斑プリマスロック(通称:さざなみ)”、母方は、発育が良く生産性に優れた鶏であるホワイトロックの間に生まれた鶏です。飼育密度3羽/㎥以下という鶏にとって極めてゆったりとした環境で肥育されています。「養鶏の期間は約180日です。その間、外に出る事ができない鶏たちを出来るだけ良い環境で育てていこうと思っています。色々と試行錯誤しましたが、最後は昔ながらの人が注意深く手をかけていく養鶏に戻って行きました。」と説明してくれました。

中野「非常にゆったりした自然環境に近い環境で、育てられています」

“さざなみどり”の肉質も筋線維が非常に細かく、古賀宣彦さんによれば「特に“むね肉”の食感と旨味は特徴的です。チキンカツは一押し!」という事です。

【販売は?】

現在“さざなみどり”は、年間に5000羽ほど養鶏されているそうです。殆どが受注生産で、久留米市内にある飲食店や精肉店(一店のみの取扱い)との間で取引されているそうです。宣彦さんによれば、「もともと、地域の食材として久留米特産の地鶏を開発したいという地元の皆さんの声と熱意で開発された地鶏です。地元優先で提供したいと思っていますので、あまり大規模な養鶏は考えていません」という事です。

玲子「食べられたらラッキーですね」
中野「久留米で生まれた鶏ですから、久留米で食べて頂きたいです」
コン「貴重ですね」
中野「古賀さんのご先祖さまはアメリカに移住されていて、その時に養鶏は必ず日本でも盛んになる!と先見の明があった方だったそうです」
玲子「どこか店に行って“チキンカツ”食べたい…」
コン「食べたいですよね!何処に行ったら食べられるのだろう???」
中野「“さざなみどり”を取り扱っている飲食店は久留米に数軒あるそうですが…今度、古賀さんに聞いてみます」

●連絡先●『有限会社 南築ファーム』福岡県久留米市東合川4-5-3
TEL 0942-43-5557

玲子「さて来週は?」
中野「佐賀県小城市の『ほたるの郷』をご紹介します。僕の大好きな逸品があります!」
玲子「楽しみにしています!!」