これまでのおはなし

福岡県八女市立花町・倉八さんの「山菜の王様 “タラの芽”」

今日は、福岡県八女市立花町・倉八さんの「山菜の王様 “タラの芽”」を紹介します!

中野「今、ワラビとかコゴミとか山菜が沢山出ていますが、今日は山菜の王様“タラの芽”です!」
斎藤「“タラの芽”って、山菜の王様なんですか??」
中野「おいしくって、旬も短くって、一年の内ちょっとしか食べられません!」

【倉八さんとは?】

“タラの芽” は一般的に、天然に自生する“タラの芽”と、栽培用の“タラの芽”とに分かれます。
八女市立花町下辺春の倉八朝雄さんは、天然の「タラの木」を採取し、倉八さんが所有する山の一画にある栽培地3か所に移植し育てています。

中野「僕もビックリしたのですが、天然のタラの木を集めて栽培されているのは見たことありませんでした!採取したタラの木、3ヵ所合わせると、1500本ぐらい!!」
斎藤「相当な労力じゃないですか!?」
中野「以前は、3000本ぐらいあったんやけどね〜と言われていました。」

「タラの木」は、非常に自生力が強く、地下茎(根っこ)を半径2〜3mの範囲で円形に張っていきます。そして、先端に芽吹いた“タラの芽”を採取します。

中野「タラの芽の天ぷらをお持ちしました!」
斎藤「やっぱり塩ですよね〜。美味い!味が濃い!」
中野「天然はコクがあってね、風味がちょっと違うんですよ。」
平川「タラの芽と新玉葱のかき揚げも、玉葱の甘みとほのかな苦味が、美味しい!」

その地域の気候によって採取時期が異なりますが、八女市立花町近辺の“タラの芽”は、4月一杯ぐらいまでが旬です。

【“タラの芽”は?】

“タラの芽”は、一枝から一つしか採れません。「陰芽」という芽が枝の各所にありますが、先端以外の芽は採取しません。なぜなら、2つ目も採取してしまうと木が枯れてしまうから。

中野「タラの芽の採取は欲を出したらいかん!と。最初の一個だけ。」
斎藤「うわ!斎藤に一番向いていないですね。」
中野「たくさん欲しいので採取される方多くて、だんだんタラの木も少なくなっているみたいです。」

4年も経つと、5mほどの木に育ちますが、「寿命は長くても5年くらい。」だそうです。その為、毎年200〜300本の若木を、山を巡って採取し、移植します。

大きく育った木は、根本から伐採し新しい木と変えていきます。伐採した株からは新しい芽が芽吹きますが、切る場所を誤ると枯れてしまうそうで、「毎年、試行錯誤を繰り返しちょる。」と言われていました。

斎藤「倉八さん、その他は何をされているんですか?」
中野「お米を作られています。で、この時期だけは山です。」

“タラの芽”は、非常に旬が非常に短い山菜ですが、天ぷらにして塩を付けて食べるのが最高に美味いです!地元の「道の駅 たちばな」に出荷されています。

【連絡先】
「道の駅 たちばな」   TEL: 0943-37-1711
「倉八 朝雄さん」    TEL: 0943-37-0086

斎藤「さて、次回(4月23日木曜日)のお話は?」
中野「対馬・真心水産さんの“ノドグロの開き”を!」
斎藤「次回もお楽しみに!」