これまでのおはなし

福岡県大川市「有明水産」の“紫彩(しさい)”

今日は、福岡県大川市「有明水産」の“紫彩(しさい)”を紹介します!

斎藤「海苔なのですね?!」
中野「普通『板海苔』みたいな四角い海苔を想像されますが、“紫彩”は、ちょっと違って、そのまま海苔を乾かして特殊な技法で作られた海苔です!」
岩部「ちょっと、チリチリして昆布みたいな??」
斎藤「あえて、四角にしていないのですか?!」
中野「そうです。そのまま乾燥していますから、風味があまり損なわれず、海苔の旨味と栄養も入っています。」

【「有明水産」さんは?】

「有明水産」は福岡県大川市にある「海苔」を養殖・加工・販売されている水産会社。
三代目・古賀哲也さんを中心に、ご家族で「海苔」養殖をされています。

斎藤「そのままの“紫彩”を食べてみますね。うわっ!美味い!!」
岩部「磯の香りがスゴイですね!少しでも、口一杯に広がります。」
中野「“一番摘み”の海苔で作られています。」

【「有明水産」さんの海苔は?】

有明海は、干満の差が大きく「海苔」の養殖には非常に適した海です。
「有明水産」の古賀さんは、通常多くの「海苔」養殖で行われている海苔網の『酸処理』を行わずに養殖されています。この『酸処理』とは、海苔を養殖網ごとクエン酸やリンゴ酸などの希釈液に浸し、海苔の病気予防、アオサなど他の海藻類の付着を防ぐ為に行われる作業です。
古賀哲也さんのお父様・雅敏さんが、より旨味を追及し「海苔」そのままの味を皆さんに届けたいと始められたのですが、商品として完成するまでには大変なご苦労があったとのこと。深夜まで作業しながらも失敗し廃棄にしてしまわないといけないこともあったそうです。

【試行錯誤の中で生まれた“紫彩”】

『酸処理』を行わず養殖した“一番摘み”の「海苔」のみを使用します。そして“紫彩”は「海苔」そのままの姿で乾燥し、仕上げていきます。

斎藤「海苔を乗せただけの“お茶漬け”もありますので、いただきます!うお!メチャクチャ美味い!」
中野「今までの海苔のイメージとは違うでしょ!?」
岩部「凄く、やわらかくなりますね。」
斎藤「トロトロ具合が強いですね。」
中野「有明海は、日本の海苔の40%近くを生産されていると言われていますけど、僕もこのような形の海苔は、あまりお目にかかったことがありません。」

“紫彩”を使ったレシピも、定番の『お茶漬け・おにぎり』をはじめ、『スープ』の具材、『パスタ』など多彩で今は口コミで徐々に“紫彩”のファンが増えているそうです。古賀さんは「海苔」の養殖、加工、販売を行い、「海苔」漁師として消費者の皆さんに自分で作った“紫彩”を直接手渡したい。「海苔」という食材をとおして“日本の食文化”を伝えていきたい、残していきたいと家族で頑張られています。

中野「古賀さんは真面目な方で、有明海の海苔を広げたいと頑張っていらっしゃいます」
斎藤「海苔を養殖するだけでも大変ですものね?」

10mほどある支柱を何千本も海に立て、「海苔」養殖の網を張り巡らせます。通常種づけは10月から行われ“一番摘み”の「海苔」は約その一か月後から収穫されます。「海苔」の収穫はまだ陽の上がらない早朝に行われます。陽が当たると「海苔」が活動を始め、食味に影響が出てくるためだそうです。伝馬船と呼ばれる船で網を引き揚げながら「海苔」を収穫していきます。

中野「僕も、以前収穫の体験をさせてもらいましたが、漁師さんが息を合わせながら暗く寒い中でやられる大変な作業でした!」

その後、生育状況に合わせて多い年は10回近く収穫が行われます。
(今年は既に7回目の収穫をされています!収穫量の多い年は4月初旬まで収穫されることがそうです。)

【連絡先】
紫彩(15g入)・・・524円(税抜)
「有明水産」 〒831-0041 福岡県大川市小保961-1
ホームページ  http://ariakesuisan.com/

斎藤「さて、来週のお話は?」
中野「長崎県長崎市高島の“たかしまトマト”を!」
斎藤「来週もご期待ください!」