これまでのおはなし

福岡県宗像市 宗像漁協女性部『岬のねえちゃん』

今日は、福岡県宗像市 宗像漁協女性部『岬のねえちゃん』をご紹介します。

玲子「今年も本当に沢山の種類の美味しいものを教えて頂き有難うございます!」
中野「こちらこそ、ありがとうございます」
玲子「尽きませんよね」
中野「今日は、『岬のねえちゃん』というお母さんたちを紹介します!」

【『岬のねえちゃん』とは?】

宗像漁協女性部『岬のねえちゃん』は福岡県宗像市鐘崎で活動されている女性グループです。メンバーは、代表の入江紀子さん、八尋眞智子さん、七田ちづ子さん、大庭洋子さん4名で、皆さん漁師さんの奥さんです。メンバーの皆さん4名は、宗像漁協女性部の理事をされていましたが、六次産業化が盛んに行われる様になった4年ほど前に自分達で水揚げした魚介類を中心に加工を始めようと結成されたそうです。

玲子「お写真を拝見していますけど、皆さん笑顔が素敵ですね」
中野「元気が良くて、いつもニコニコされています」

【『岬のねえちゃん」たちが作る商品は?】

現在、作られている商品は“いかごはんの素”“魚みそ”“ワカメの茎の佃煮”などがあります。“いかごはんの素”の主材料の「いか」は「ヤリイカ」を使用されています。メンバーの入江さん、大庭さん御一家は「イカ」専門の漁師さんです。「イカ漁は殆ど一年中あります。夜の漁と昼の漁があって、夜は集魚灯を照らして手釣り、昼は“タンポ漁”という“ウキ”に仕掛けをつけて流す漁で水揚げした“ヤリイカ”を使います。」と入江さんが説明してくれました。「昔、鐘崎では“カナギ”の水揚げがいっぱいあって、“カナギ”を使った炊き込み御飯をよう炊きよった。その“かなぎ”が全然獲れんようになって、“カナギ”の代わりに“ヤリイカ”の炊き込み御飯を作ってみようと思いました。」と言われていました。

玲子「お米2合を研いで、本品を入れ、通常の水加減で良くかき混ぜて炊いて出来上がり!」
中野「高級なヤリイカを使われています。炊き上げたのをオニギリにしています」
玲子「イカのお出汁が米粒一つ一つに滲み込んでいて、イカがプリプリで美味しいです!」
中野「醤油も地元で作られているものを使われています」
玲子「“いかごはん”美味しい!!」
中野「噛めば噛むほど、イカの旨味が!!」
玲子「イカの旨味でお酒が飲めそう!調味料とイカだけですか?」
中野「イカだけです。昔から漁師さんに伝わる“いかごはん”です」

“魚みそ”は主に「ヤズ(ブリの幼魚)」を材料にしますが、「その時に獲れた旬の魚も使います。」と言われていました。

中野「今日お持ちした“魚みそ”は“ヤズ”をほぐして、“味噌”と混ぜてあります」
富田「あ〜〜〜これはウマい!」
玲子「お魚がフワフワ!味噌も甘からず辛すぎず…美味しい!絶妙!!」

“ワカメの茎の佃煮”は皇室にも献上されている地島のワカメの茎を使用しています。
その他にも水揚げしたばかりの魚を“味醂干し”などに加工されています。

玲子「“味醂干し”は飴色に浸かっていますよ!」
中野「これも“ヤズ”です。美味しいですよ!」

【商品の販売は?】

商品は10月からようやく、『道の駅 むなかた』などで販売される様になったそうです。「加工はするけど商品として販売できるまで長いことかかりました。それまでは地元や周辺地域のイベントなどに参加して販売していました。」と言われていました。また、「お父さん達が漁に出ているので、遠方のイベントには参加できないので…。漁師さんの奥さんの一番の心配ごとは無事に漁から帰って来てもらう事。出漁中は心配たい。」とも言われていました。
イベントでは“いかコロッケ”等も販売されていたそうで「人気があるとよ!」とのこと。お中元やお歳暮の時期は、“いかごはんの素”“魚みそ”“ワカメの茎の佃煮”などの加工品や“刺身用のヤリイカ”が詰め合わせになった“岬のねえちゃん まんま便”という宅配も数量限定で行っているそうです。現在、リーダーの入江さんは加工場を建設中です。

富田「これはお魚好きには喜ばれますよ!」
玲子「定期的に送ってほしい!」
中野「ただ、少人数で作られているので限定数があります」
富田「そうですよね。地元の食材を使った手作りですものね。大量生産できないですよね」

●連絡先●
宗像漁協・女性部『岬のねえちゃん』  福岡県宗像市鐘崎778-5
TEL: 090-8288-6819(代表 入江紀子さん)

玲子「今年もありがとうございました。…さて来年1回目は?」
中野「鹿児島県奄美大島の“ミキ”をご紹介します!」
玲子「ミキちゃん?」
中野「人じゃないですけど…」
玲子「来年もよろしくお願い致します!」