2016.01.09
福岡県宮若市にある『竹千寿』さんの“竹ちまき”
今日は、福岡県宮若市にある『竹千寿』さんの“竹ちまき”を紹介します!
玲子「竹の筒に入っています!」
【『竹千寿』とは?】
『竹千寿』は、福岡県宮若市にある食品加工の事業所名です。代表は、安部和美さんです。宮若市は“尺八”の良質な竹が取れるなど、竹林の多い地域です。近年は人手不足などの理由で、竹林の管理が十分にできず、荒れた竹林も多くみられる様になったそうです。代表の和美さんのお父さん・池田秋美さん(現在は会長)は十数年前から、荒れた竹林をどうにかならないかと地域の皆さんと考えられていたそうです。会長の秋美さんの本業は精密機器の製造でしたが、竹を使った“竹ちまき”を思いつき、製造を始められました。
玲子「郷土愛からでしょうね。」
中野「秋美さんにしか作れないような精密機械を作られていたそうで、発想が違うのでしょうね。」
最初の頃は、“竹ちまき”をご近所に配ったり、イベント等に提供したりするだけで、商品化はされていませんでした。娘さんの和美さんが継がれた頃から、商品化に取り組まれ、2012年頃から本格的な製造・販売をされるようになりました。
【◆“竹ちまき”とは?】
中野「僕は、食べ物の味とか素材とか色々とお聞きする度に、素晴らしいなと思うのですが、今回の“竹ちまき”は、“器”に惹かれました!」
竹ちまき”の材料は『モチ米・筍・豚肉・干椎茸』等などですが、九州産の入手が難しい時期のある『人参』を除いては、九州産の材料を使われ添加物も不使用で製造されています。
甲斐田「竹の香りが!」
玲子「ホクホク!余分な水分をたぶん竹が吸ってくれて、ベチャベチャでもなく、パサパサでもなく、程よい保温の器!」
中野「冷凍の状態で、電子レンジで約5分ぐらいです。“かちえびおこわ”の“かちえび”は、以前紹介した大分県宇佐市の上野水産の“かちえび”です。食の応援隊のネットワークで結びついた新商品です」
【※『かちえび』については、2014年11月24日放送のページをご覧ください。】
甲斐田「各地の美味しいものをご存知ですからね!」
中野「連携していけば良いものが出来る、そんな一品です。」
“容器”になる『竹筒』も全て手作りです。『真竹』という種類の竹を使用しています。「内容量」を一定する為に竹の太さ、長さを合わせなければいけません。工程は竹を切り出す事から始まり、一定の長さに合わせカット、半分に割り、面取り等など数多くの手間をかけて“容器”が完成します。“容器”の製造は、お二人の職人さんが専門で作られていますが、一日に300本が限度だそうです。「繁忙期には、一日に竹ちまきを600本から700本作る事があるので作り置きしないと間に合いません」と和美さんが言われていました。「ただし、容器の竹も“鮮度”が大切!」なので、「完成した作り置きの竹の容器は、冷凍で保存します。」との事です。
中野「一番難しいのが、おこわが120g入っているのですが、それに合った太さと、それに合ったサイズにカットしなければいけない事です。ですから山に行った時に、竹の大きさを見極めています。それと鮮度の良いものじゃないとダメとか、加熱した時に水分の状況でねじれたりするので若竹はダメとかあるそうです。」
現在、「竹ちまき」は6種類が作られています。
「竹ちまき」「桜おこわ」「鶏ごぼうおこわ」(120g入り)648円(税込)
「鯛バジルおこわ」「穴子おこわ」「かちえびおこわ」(120g入り)756円(税込)
【その他、“笹ちまき”なども!】
“竹ちまき”は、製造本数も限られる為、新しく“笹ちまき”という商品も開発されました。「竹ちまきは、お土産や贈答用として利用して頂く事が多いですが、笹ちまきはご家庭用としてもお手軽に食べて頂けると思います。」と和美さんの御主人の安部史哉さんが説明をしてくれました。また、竹の容器を作る際に出てくる端材を使った“竹笛”なども作られていています。資源(竹)を無駄にしない様に心掛けられています。
甲斐田「これ、玩具!笛になっているんですね…ブッブ〜ツ(笑)」
中野「形がイノシシを摸してあるんですよ。それに合ったような鳴き声の笛です!」
甲斐田「今、面白い音がした!」
中野「無駄なく資源を使いたいと、鶯の笛など沢山作られています!」
“笹ちまき”は現在、5種類あり、旬の食材を使ったものが、季節ごとに作られています。
価格・・・「笹ちまき」(3個入り)648円(税込)
【連絡先】『竹千寿』 福岡県大宮若市倉久890
【TEL】0949-33-4150
※ホームページから注文できます。“笹ちまき”は、岩田屋本店などでも販売しています。
玲子「さて次回のテーマは?」
中野「佐賀県藤津郡太良町の『田島柑橘園』さんの“クレメンティン”をご紹介します!」
玲子「次回も、楽しみです!」