これまでのおはなし

福岡県直方市『貞光養蜂場』の“ハチミツ”

今日は、福岡県直方市『貞光養蜂場』の“ハチミツ”を紹介します!

 

中野「今日はキラキラ輝いている液体“ハチミツ”を持ってきました。僕の故郷・直方の『貞光養蜂場』さんのハチミツです。」

【『貞光養蜂場』とは?】

貞光養蜂場は、福岡県直方市上新入にあります。貞光誠一さん、雅彰さん親子で養蜂されています。貞光誠一さんは、主にイチゴを栽培され、現在も約5.8アールのハウスを所有し“あまおう”を栽培されています。イチゴ栽培には、受粉の際にミツバチは欠かせません。イチゴのハウスの中には必ず“蜂箱”が設置されています。殆どの農家さんは“蜂箱”を養蜂家さんからレンタルされていますが、貞光さんは長年イチゴ栽培をされる中、  「ミツバチも自分で飼育できないものか?」と思い、約7年前に“養蜂”を始められました。

中野「5箱から始められて、今は100箱に!でも最初は難しかったらしく、冬越しをさせなければならないとか、巣箱の設置場所とか、何より天敵のスズメバチをどう退治するかが…」
斎藤「ミツバチが、どうスズメバチを退治するか知っています?みんなで囲んで熱で倒すんですよ!」
中野「オオスズメバチから襲撃されたら蜂箱全部ダメになってしまうんです!キイロスズメバチは一匹ずつ誘拐していくんです!話しきれないほど、ご苦労があるんです。」

【“ハチミツ”は?】

採蜜は“燻煙機”と呼ばれる道具で煙を巣箱の中に吹き込み、蜂達をおとなしくさせた後に丁寧に行われます。遠心分離機で巣から蜜を分離、不純物を取り除く作業を数回繰り返し瓶詰めされます。4月〜5月が採蜜の時期です。

斎藤「美味しいですもん、これ!」
玲子「甘さの後がスッキリしていて、しつこくないですよ!」

 

中野「今回は“レンゲ”で、あとは百花蜜にかわっていくんです。」
玲子「滋養だ!」
中野「貞光誠一さんは僕の幼馴染で、今は息子さんの雅彰さんが後を継いでやると!」

【“ミツバチ”は?】

ミツバチは、巣箱の中で暮らす蜂の数・蜜の量・幼虫などがいっぱいになると、“分蜂(巣別れ)”をします。新しい女王バチが誕生するには、まず“王台”と呼ばれる半円のドーム状の物が“働き蜂”達によって作られます。その後、女王バチが“王椀”の内側に卵を産み付け、その“王台”の中で孵化した幼虫が“女王バチ”になります。オスバチと交尾し、産卵できるようになった女王バチは、群の為に卵を産み続け、長い者で3年も生き続けるそうです。

中野「古い“女王バチ”が出ていくそうです。“新女王”が箱の中に残るんです!」

4月〜5月にかけて採蜜時期ですが、この間に“分蜂”されては大変ですので、頻繁に巣箱の中を観察し、“王台”ができていれば取り除く作業をされるそうです。その後、採蜜を終え、養蜂家さん達にとっての“分蜂適期”に、人口的に“女王バチ”を作るなどしてコントロールしているそうです。

中野「“門番”も“巣の中を掃除する係”も生まれてから15日以内の若い蜂で、それから蜜をとりに飛んでいきます。そして、コレ全部“メス”なんです!」
玲子「“オス”は?」
斎藤「“オス”は、巣の中にいないんですよ!オスは女王バチが飛び立った時に1回だけ交尾するんです。」
中野「そして女王バチは卵を産み続けるんですが、女王、働き蜂、オスバチと1つの卵で産み分けるんですよ!」

卵から孵化した全ての幼虫に、三日間だけ“ローヤルゼリー”が与えられますが、“女王バチ”には幼虫〜サナギと生涯“ローヤルゼリー”が与えられるそうです。

中野「ミツバチは複雑で、ハマるんですよ!」
斎藤「蜂の文化ってすごいですよね!!」
中野「花を見つけたら、上下に動いたり、八の字にダンスするとか色々貞光さんに教わったんですよ。」
玲子「おもしろ〜い!」

今後『貞光養蜂場』では、イチゴ栽培と養蜂を同時に行っている特徴を生かし、栽培する“あまおう”と“蜂蜜”を使ったジャムやソースの開発に取り組んでいくそうです。

★ 価格:レンゲ蜜(現在、採蜜中)・・・・2,000円(600g入、税込)

直方市内の直売所(なのはな畑、新入グァーグァー市場、アグリー福智の里)で販売。

【連絡先】「貞光養蜂場」代表:貞光 雅彰  TEL: 0949-22-6875

玲子「そんなお話を聞くと、蜂の一生も絵本にしたくなりますね!」
中野「ぜひ皆にも知ってほしいです!」
玲子「ドラマティックです!さて来週のお話は?」
中野「熊本県五木村の“松井製茶園”さんのお茶を!これが只者ではないお茶!」
玲子「来週もお楽しみに!!」