これまでのおはなし

福岡県立水産高等学校の“『鮪油煮』と『秋刀魚の香味煮』の缶詰”

今日は 福岡県福津市・福岡県立水産高等学校の“『鮪油煮』と『秋刀魚の香味煮』の缶詰”を紹介します!

【高校生が作った『鮪油煮』と『秋刀魚の香味煮』の缶詰とは?】

福岡県立水産高等学校の「食品流通科」では、毎週2回、水曜日(2年生31名)と木曜日(3年生36名)に、水産資源を使った加工品を作る授業が行われています。

私が見学させてもらった時は、3年生が「鬢長マグロ(ビンナガマグロ)」を材料に、缶詰を作っていました。生のマグロの解体から始まり、蒸し上げ、小骨や血合いの除去、缶の大きさに合わせてカット等、すべて手作業!!
お邪魔した時は「小骨、血合いの除去」作業中で、これを怠ると骨が残ったり、仕上りの色が悪いものになったりと非常に大切な作業ですが、3年生は1年間経験積みなので、かなり手慣れていました。

玲子「すごくキレイな身で、肌色に仕上がっていまして、缶詰とは思えないイイ香り!」
中野「生を使っていますから、食べるとコクがあります!」
玲子「あら、いい味付け!ほんのり塩味が上品で!」
中野「ふつう機械で行う作業も、手作業で行い、どれだけ大変か学んでいます。」
斎藤「じゃ、数も少なくて、貴重じゃないですか!?」

【生徒さんが作った缶詰の購入方法】

なかなか販売していませんが、年に一回、10月に行われる「水高祭」で限定販売されます。2014年の「水高祭」の一般公開は、10月25日(土)午前10時〜午後2時です。
「鮪油煮」「秋刀魚の香味煮」「鮪味噌」「海苔の佃煮」のセットが特別価格(検討中)で限定販売予定です。

中野「『秋刀魚の香味煮』は、生の秋刀魚を材料に作られています。」
斎藤「美味い!玲子さん、これヤバいですよ!ご飯もお酒も!」
玲子「骨ごとサクサク頂ける!!ちょっと、舌の肥えた高校生だこと!」

「水高祭」では、「魚のコロッケ」を挟んだ「水高バーガー」も800食限定で販売。この「魚のコロッケ」に使用するソースも生徒の皆さんが考案したもので、こちらも大人気!
毎年、一般公開前の午前9時30分から配布される整理券を手に入れるのが至難の業。地元などの常連さんは朝早くから並ばれるそうです。

【福岡県立水産高校では…】

2年生の時、約2ヶ月航海実習があり、ハワイまでの航海を経験します。福岡県・長崎県・山口県の3県で「海友丸」と言う船を所有しており、その船で航海実習は行われます。
航海中に「鮪」の延縄漁も行い、水揚げされた鮪は、福岡市の市場等に水揚げされます。
帰りの航海には、交流のあるハワイのルーズベルト高校の生徒さん達も乗り込み、日本を訪れ親交を深めています。

中野「先生方も一生懸命教えられていまして、貴重な缶詰を頂きました!」
玲子「いっぱい販売してほしいけどねぇ…」
中野「授業の一環ですからねぇ。いろいろ高校生の方も作られていて…八女農業さんもお茶とか作られていて。でも、なかなか販売がね…ハードルがいくつもあって…」
玲子「是非、水高祭に!」

玲子「さて、来週のお話は?」
中野「宮崎県美郷町の“村の果菓子屋”のおばちゃんたちグループが作る『栗きんとん』を!」
玲子「来週も楽しみです!」