これまでのおはなし

福岡県糸島市『加茂グリーンファーム』

今日は、福岡県糸島市『加茂グリーンファーム』のご紹介です。

中野「『加茂グリーンファーム』の代表・加茂正彦さんにもお越し頂いています」
玲子「よく日に焼けていますね!」
加茂「暑いんですよ…毎日、毎日」

【『加茂グリーンファーム』とは?】

玲子「何を栽培されているのですか?」
加茂「メインは、ビニールハウスでキュウリを栽培していまして、他にトマト・キャベツ・レタスなど色々な野菜をやっています」

福岡県糸島市二丈町にあり、代表の加茂正彦さんの他、ご両親の正嗣さん良子さん、従業員2名、パートさん数名で経営されています。耕作面積は約8町(8ヘクタール)、ハウス栽培の面積は約5反(50アール)あり、路地ではキャベツ、レタス、ブロッコリー、カボチャ等、ハウスではキュウリ、トマト、チンゲン菜、スイカ、メロン、ほうれん草、トウモロコシなど 多種にわたります。栽培される農作物のうち、キュウリは共販、キャベツ・レタスは契約栽培だそうです。その他の農産物については、殆どが自販。直売所での販売や福岡などから直接仕入れに来る業者さんへの販売があるそうです。

中野「僕も沢山の農家の方にお会いするのですが、これだけ多種類を栽培されている方は余りおられません」
玲子「代々、糸島で農業をされているのですか?」
加茂「父が始めまして、僕は2代目です」
中野「正彦さんは東京農大を出られた後、福岡市で“ピザのお店”に勤められていたんですよ」
玲子「ピザを焼いていた経験って、何か生かされているのですか?」
加茂「勉強するつもりで行ったのではないのですが、消費者目線で“食”を見られたので、今の農業の仕事に役に立っていますね」
中野「お客さんがどのような食ベ方をしているか見ていると、生産意欲もわきますし、次どのようなものを作ろう!とか思いつきますからね」

【農場は?】

農場は糸島の産直市場『福ふくの里』周辺にあります。

中野「“菜の花”が綺麗な時期があるのですが、あれは加茂さんプロデュースです」

一部の農地については、仲間の皆さんと「稲作」⇒「野菜」⇒「牧草」など「稲作」の「裏作」として様々な農作物を栽培することにより、無駄なく農地を活用されています。

中野「一年中無駄のない使い方をされています。野菜もローテーションで栽培されているので、スケジュール化されているのですか?と聞いたら、お父さんの“勘”で大きく左右されているそうです」
加茂「“勘”といいますか…長年の経験ですね」

肥料には自家製の堆肥などを使用されています。土壌改良剤などを使用されながら、農薬はできるだけ使用せず栽培することを心掛けておられるそうです。『加茂グリーンファーム』では「播種」から「育苗」も自社でされています。約8ヘクタールの圃場を効率良く使用されています。圃場への散水は、井戸を掘られ地下水を利用されています。

玲子「種って小さいですよね。鼻息で飛びそうですよね」
加茂「飛んで行きます!」
玲子「そんな小さな種から育てていらっしゃるのですか?!」
中野「かなり作業も大変ですよね」

『貸農園』もされています。家族やグループで思いのままに農作物を育てられるそうで、休日にはそれぞれ農作業に来られるそうです。また、小学生や中学生などを対象にした『農業体験』や『福ふくの里』と連携した様々な取組もされています。

加茂「先週、福岡市動物園でクマやお猿さんなど動物たちに“スイカ”をプレゼントするイベントがあり参加しました。楽しかったです」
中野「お客さん達も、動物たちだけじゃなく私達も食べたい!と言っていました」

【ご家族で!】

弟さんご夫妻(顕彦さん、貴子さん)も経営に参加されているそうですが、顕彦さんは『気象学会』の研究会にも参加され“月齢”による農業の研究、実践もされています。

中野「月の満ち欠けで種を蒔いたり、この時期に虫が羽化して大変だから防除しようとか、研究しながら農業を一緒にされています」
加茂「弟も色々な事を勉強しますし、父の経験もありますし、僕の妙なチャレンジもありますし…」
田上「上手く組み合わさっているんですね!」
中野「活動的で話を聞いていると面白いな〜と思います」
加茂「農業の現場を知ってもらうために色々な取り組みをしています」
玲子「大変さも面白さも知って、美味しく食べてもらいたいですね」

●連絡先●
『加茂グリーンファーム』 福岡県糸島市二丈町福井ヲシマ6314
TEL 092-326-5610

玲子「さて来週は?」
中野「熊本県和水町の『川口のおばちゃん』を紹介します」
玲子「ご期待ください!!!」