これまでのおはなし

長崎市にある『石窯工房 アグリ』

今日は、長崎市にある『石窯工房 アグリ』をご紹介します!

中野「基本的に石窯で焼かれたパンを製造販売されています」
川上「無類のパン好き!!」
中野「しかも、膨張剤(イーストフード)を使用されていませんし、食材にこだわったパン屋さんです!」

【『石窯工房 アグリ』 とは?】

『石窯工房 アグリ』は長崎市に4店舗あります。(スローフードファクトリー長崎あぐりの丘、市役所前店、メルカ築町店、浦上駅前店)代表は西島直孝さんです。西島さんは福岡大学経済学部経済学科を卒業され、飲食関連等の業務に従事された後、平成21年、パン製造販売を始められました。『石窯工房 アグリ』では「食べて健康になれて笑顔になれるパン」作り目指し、毎日作れる量のみを手づくりで製造され販売されています。現在スタッフは16名、そのうちパンは西島さんを含め4名で作られています。『石窯工房 アグリ』では、一般的に多く使用される「膨張剤(イーストフード)」は使われていないそうです。そのため、長いものでは14時間をかけて発酵熟成するそうです。屋号にもあるようにパンは、石窯で焼かれています。「輻射熱で焼き上げるので“外はパリッと中はモチッとした食感になります。」という事です。

【人気パンは??】

製造販売されているパンは数多くありますが、代表的なパンは“ダイエットパン”“食パン”です。“ダイエットパン”は、「カンパーニュ(ライ麦パン)」と呼ばれるパンですが、糖度を低く抑えたヘルシーなパンとして、人気のパンです。また、“食パン”は無添加で作られていて人気商品ということです。

川上「糖度をおさえてくれるなんて有難い!」
中野「一般的な菓子パンの40%おさえているそうです」
後藤「軽い食感!」
川上「美味しい!」

【防災備蓄パン“もっちりぱんだ”とは??】

中野「ぜひ紹介したいのがこちらです」
後藤「ハコに入って真空パックになっていますね」
中野「見た目は、パンに見えませんけど…」
川上「“ういろう”みたいだけど、カチカチですね」
中野「27品目のアレルギー対応防災備蓄パンは、世界初だそうです」

(※27品目…卵・乳・小麦・そば・落花生・カシューナッツ・くるみ・ごま・大豆・えび・かに・あわび・いか・おくら・さけ・さば・オレンジ・バナナ・キウイフルーツ・もも・りんご・牛肉・鶏肉・豚肉・まつたけ・やまいも・ゼラチン)

西島さんは、東日本大震災の被災地の方が「アレルギーのある子供達の食べ物がなく困っている」というメッセージをラジオで聴いたことを切欠に、27品目アレルギー対応の“防災備蓄パン”を開発されました。商品名は“もっちりぱんだ”と言います。1,000回以上の試作と5年の歳月をかけ完成しました。“米粉”が使用されていますが、全国各地の米粉を吟味したのち、長崎県雲仙市千々和町の棚田米など、九州産の米を使用しているとのことです。契約農家さんの作った米を使用し、微量の混入も防ぐために米粉専用ラインで製粉するなど、アレルギー対応の備蓄パンとして専用の工場で製造されています。また、“水”を使って温めることができる《ヒートパック》も同梱されていて、被災地でも温かいものを食べることができるように気配りがされています。(ヒートパックを使えば約15分で温まります。)

中野「先ほどヒートパックで温めた物をお持ちしました」
後藤「ホントだ!温かくてモッチリしてる!」
中野「パンの食感とは違いますが…」
川上「お餅みたい!」
中野「小麦アレルギーの方用に、米粉を使われています」
川上「だから、こんなにモッチリなんだ!何年持つのですか?」
中野「一応、5年間備蓄できるそうです」
陽区「温かいパンを考えるなんて、凄い人ですね」

また、西島さんはこれからパン屋を起業しようと思っている方に「パンの基本的な知識と焼き方」や「店舗の運営に関すること」などのアドバイスを行う「パン屋開業支援」もされています。これまで、3年間で40組を受け入れ、6店舗の開業があったそうです。長崎県内はもちろん、岐阜、神戸、北海道などから受講される方もあったそうです。そのほかにも、修学旅行生を受け入れた「カステラ作り体験」なども積極的に行われています。

●連絡先● 『石窯工房 アグリ』 長崎県長崎市築町3-18 メルカ築町1F
TEL:095-826-5354

川上「来週は?」
中野「大分県国東市の岸田さんの“トンネル貯蔵不知火”をご紹介します!!」