2014.12.16
長崎市・中尾さんの“長崎伝統野菜”
今日は、長崎市・中尾さんの“長崎伝統野菜”を紹介!
玲子「長崎だけの伝統野菜なのですか?」
中野「はい!ご存知のように長崎は昔から外国との交流が盛んで、海外から伝わった種を引き継いだ独自の野菜があります。僕が仲良くさせて頂いている中尾さんから野菜を頂いてきました!」
【『長崎伝統野菜』には、どんな種類があるの?】
「長崎白菜(唐人菜)」「辻田白菜」「長崎たかな」などの“葉物”や、「長崎赤かぶ」「長崎紅だいこん」の“根菜”、「長崎わけぎ」「長崎長なす」等の野菜があります。現在、中尾さんのグループは、このうち5種類を栽培されています。
中野「今日は、長崎赤かぶをスライスしたものを持って来ました!いろいろ調理するより、生で食べてみて下さい!」
玲子「周りは赤いけど、中は真っ白で!甘いわ!!そのままで美味しい!」
斎藤「瑞々しくて!」
中野「正月とかに、三杯酢づけとか美味しいですよ!」
玲子「紅白で縁起がいいし!」
中野「“伝統野菜”は、あまり品種改良されてないから、クセがあるよ〜と中尾さんは言われましたが、赤かぶはクセはあまりないでしょ!?」
斎藤「エグミもない!」
【「長崎伝統野菜」とは?】
長崎県長崎市木場町の中尾順光(ノブテル)さんは、長崎市認定農業者連絡協議会顧問で、古くから伝わる長崎独特の『長崎伝統野菜』を栽培しています。
長崎県は古くから海外との貿易が盛んな地で、海外から伝わった珍しい野菜が、地元固有の野菜と共に栽培されてきました。
『長崎伝統野菜』は、長崎県外には殆ど伝わることなく栽培されてきた希少品種ばかり。その為、種子を大事に残し伝えながら栽培されています(自家採種)。一軒の農家さんで大量に栽培されるものとは違うため、『長崎伝統野菜』を残すグループを作り、栽培されています。その地域の取りまとめ役が中尾さんです。中尾さんのグル―プは8名。
【『長崎伝統野菜』を作っている圃場(畑)は?】
中尾さんの圃場は、楕円形の小さな競技場の様な作りになっています。色々な形の圃場を見てきましたが、大変珍しい形をしています。言い伝えでは、大昔に災害で山崩れが起き、その時にできたすり鉢状の土地を利用し、石垣を積み、今の圃場の形が出来上がったそうです。
玲子「スタジアムみたい!長崎の土壌が合ったのですかね?」
中野「中尾さんたちのグループ8名いますけど、いろいろ点在していますから分かりませんけど、土壌とかが合ったのかもしれませんね。」
【『長崎伝統野菜』の食べ方は?】
『長崎伝統野菜」は全て“お正月”や“伝統行事”の際に使われる全て地域に密着した野菜です。
「長崎高菜」…葉がやわらかく、香味が高い。漬物はもちろん、スープ等に。
「紅大根」…紅大根とはその形状から来る俗称で、本来はカブの一種。酢の物などに。
「長崎白菜(唐人菜)」…葉は立ち外開き。長崎の正月雑煮などに。
玲子「これで鍋にしたら美味しそう!」
中野「辻田白菜の鍋、メチャクチャ美味しいらしいです。僕まだ食べた事ないけど。」
玲子「余り煮ないで、ハリハリのうちに食べたいね。」
中野「あと、あっさりイリコと軽くお煮つけにしたり…。」
斎藤「縁起がいい時とか、皆で囲みたいですね。」
玲子「とにかく生命力がありますからね。」
中野「伝統的な野菜は各地にありますけど、長崎はグループで取り組んでいらっしゃいます。」
【連絡先】
長崎市役所 長崎市水産農林政策課 推進係
TEL095-820-6562
今、冬野菜のシーズンで葉物類が旬です、お鍋や煮物に最適と言う事です。
玲子「さて、次回のお話は?」
中野「あつひろ農園の“みつのか”を!これも貴重な果物です!」
玲子「来週も、よろしくお願いします。」