2015.02.16
長崎県対馬市「いか吉工房」の“たたきいか”
今日は、長崎県対馬市「いか吉工房」の“たたきいか”を紹介します!
玲子「いい香りが、スタジオ中に充満しています!!」
中野「一見、サキイカのようですが“たたきいか”です。」
玲子「美味しい!香ばしい!」
中野「噛めば噛むほど、味が出てきます!」
斎藤「呑みたか〜〜!!!」
【「いか吉工房」とは?】
「いか吉工房」は、長崎県対馬市豊玉町千尋藻(チロモ)にある漁港に隣接する「イカ」の加工場です。代表は吉村高浩さん。漁師のお父さん吉村修治さんが獲ってきた“スルメイカ”を加工販売しています。
水揚げされた“スルメイカ”を開き、天日干しにし「スルメ」に加工します。市販される多くの「スルメ」は、冷凍で保存された“スルメイカ”を解凍し「スルメ」に加工しますが、「いか吉工房」では漁港に隣接しているため水揚げされたばかりの新鮮な“スルメイカ”を加工することができます。
【“たたきいか”とは?】
“ミミ”と言われる部分と“ゲソ”の部分を除いた“ドウ”の部分だけが「たたきいか」に加工されます。(“ゲソ”や“ミミ”は、他の加工品の材料として使われます。)
「スルメ」の“ドウ”の部分を「炭火」で炙っていきます。「炭火で炙らないと良い味が出ません。」吉村さんのこだわりです。普通に炙るとクルッと丸くなるので、重石を乗せ、焦げないように注意深く炙っていきます。
その後、炙った“ドウ”の部分を筒状に丸め丁寧に叩いていきます。道具は小型の金槌、台は海から取ってきた天然の石です。
斎藤「刀を作っているみたい!!」
玲子「トンカチだ!叩くとどうなるの?」
中野「対馬では、昔からこのように叩いて作っていたそうです。まず、炭火で焼くので香りが違う。石と金槌の力加減で、柔らかさが出ます。」
玲子「これ一枚一枚したら手間ですねえ…」
中野「僕だったら、1時間持たないと思います。」
叩く枚数は一時間で30枚ほど。吉村さんによれば、作業時間は一日5時間が限度なので、一日の生産量は150枚程度です。
仕上がった一枚の重さは約15g。60g入りの「たたきいか」には4尾分の“スルメイカ“の“ドウ”の部分が入っています。殆どの行程が手作業で、一日の生産量も少なく60g入りの“たたきいか”が40袋弱しかできません。
【お買い求めは?】
出来上がった「たたきイカ」はとても香ばしく、イカの風味が抜群です。袋を開けると「スルメ」を炙ったそのままの香りが辺りに充満するほど。
商品は何も味付けしていないものと甘辛く味付けしたものの2種類があります。
「たたきいか(60g入)」…540円(税込) 「たたきいか(30g入)」…300円(税込)
「たたきいか味付(60g入)」…540円(税込) 「たたきいか味付(30g入)」…300円(税込)
【連絡先】
「いか吉工房」 対馬市豊玉町千尋藻241−3
TEL/FAX 0920-58-1412
(※福岡の対馬アンテナショップ「よりあい処 つしま」でも「たたきいか」60g入りのみ販売されています。)
中野「吉村さんご一家は、イカの加工のほかに『民宿 吉栄』という民宿もされていて、一泊二食付6,500円!イカのお刺身にサザエのつぼ焼き、ヒオウギ貝を焼いたのなど、海の幸満載の食事が自慢の宿です。」
玲子「陸上の竜宮城や!」
中野「ぜひ!行って頂きたい!」
★「中野ユキヒロの九州の食と文化応援隊」から生まれた企画!
絵本『トマトくんのありがとう』
原作:中野ユキヒロ 文:徳永玲子 絵:二木ちかこ
(株)グッドブックスから 定価:1,500円
KBCオンラインショップにて、予約受付がスタートしました!
そして、3月5日(木)KBC 1階「喫茶Latte(ラテ)」、県内一部書店等で、販売開始です。
玲子「農家さんのご苦労が伺えます!」
中野「解説の方にも書かせて頂いたのですが、どうしてトマトが食卓にあがるのか!?じっくり読んで頂けたらと思います。」
玲子「さて、来週のお話は?」
中野「有明水産さんの“紫彩(しさい)”を!商品名です。」
玲子「来週もご期待ください!」