2018.11.30
長崎県平戸市『宝亀かまぼこ店』
今日は、長崎県平戸市『宝亀かまぼこ店』をご紹介します!
玲子「お正月に欠かせない物をお持ち頂きました!」
中野「『宝亀かまぼこ店』の“蒲鉾”です」
玲子「宝の亀と書いて宝亀(ほうき)?!縁起の良い名前ですね!」
中野「屋号かと思ったのですが、苗字だそうです」
コン「えっ!?こんなに縁起のいい名前がありますか!」
【『宝亀かまぼこ店』とは??】
『宝亀かまぼこ店』は、長崎県平戸市川内町にあります。創業は昭和30年4月です。現在は、代表の宝亀ふみ子さん、娘さんの宝亀綾美さん、綾美さんの御主人:宝亀雄希さんの御家族3人の他、従業員の皆さん4名で“かまぼこ”作りをされています。綾美さんの御祖父さんが漁師をされていて、川内湾で獲れた魚を材料に蒲鉾を作られていたそうです。御父さんの護さんの代から“かまぼこ”を専門で作られる様になったそうです。
【『宝亀かまぼこ店』の“かまぼこ”は?】
『宝亀かまぼこ』で作られる“かまぼこ”は“川内かまぼこ”と呼ばれ、明治時代(30年頃)から作り始められたと言われています。“川内かまぼこ”は、主に“エソ”のすり身を使って作られます。一般的な“板かまぼこ”と違い、「すぼ」と呼ばれる“わら”をストロー状にしたもので“すり身”を囲って蒸しあげられたものです。
中野「色々な種類のかまぼこを作られているんですよ」
コン「白くて丸いの…かまぼこ??スイーツみたい」
玲子「プリプリ…あれ?柚子???」
中野「柚子ではなくて、平戸夏香と言って4年ほど前このコーナーでご紹介した善果園の近藤さんとのコラボ商品です。柑橘の皮が入っています」
玲子「美味しいね!爽やかな香りが抜けていく!」
『宝亀かまぼこ』でも平戸近海で獲れる“エソ”を使用し、「すぼ」の手法で“かまぼこ”を生産されています。特に、練り上げる際、熱で品質が変わらぬ様に、現在も“石臼”を使用してじっくりと練り上げられています。エソの他にも、平戸市近海で水揚げされる“アジ”なども使われています。綾美さんは「平戸市で水揚げされた魚や、地元で生産される農産物等を出来るだけ使って、蒲鉾を作れればと思っています」と言われていました。
玲子「しっかり魚の美味しさも感じられますね」
中野「柑橘の皮を入れすぎても少なくても魚の生臭さが目立ったりして、割合に苦労されたそうです」
コン「すごくサッパリしていて良いですね」
玲子「こちらは?」
中野「開けてみてください」
玲子「桐の箱入り…うわ!見て!!」
コン「うちわエビの形そのままじゃないですか!」
代表的な商品として“平戸夏香蒲鉾”や“うちわエビ蒲鉾”があります。“うちわエビ蒲鉾”は、地元の志々岐漁港を中心に水揚げされる“うちわ海老”を使って作られます。形も“うちわ海老”に模して作られています。うちわ海老の味と風味を出すために“殻”を使用するなどの試行錯誤を重ね完成したそうです。
コン「桐箱入りだし結構お高いんじゃないですか?」
中野「ネットで見たところ2500円」
玲子「お歳暮に喜ばれるんじゃないですか!」
コン「うちわエビの風味もありますし、香ばしい感じもします!」
玲子「うちわエビの身も入ってる!」
中野「全部手作りです」
作業は“生のうちわ海老”の殻むきから始まります。綾美さんによれば、「作り始めたころは、上手く剥くことができず大変でしたが、今は“職人”さんのみたいに“殻むき”もできる様になりました(笑)」とのことでした。
玲子「すり身が濃いですね」
コン「何も付けなくても良いですね。ホント美味い」
玲子「地元のアジやエソの素材が良いですし、技術しっかりしていまして、丁寧に作られています」
●連絡先『宝亀かまぼこ店』長崎県平戸市川内1167
TEL:0950-24-2018(※HPからも購入可能です。)
玲子「さて来週は?」
中野「鹿児島県枕崎市の『丸久鰹節店』をご紹介します!」