これまでのおはなし

長崎県平戸市『有限会社 篠崎海産物店』

『篠崎海産物店』 とは?

『有限会社 篠崎海産物店』は長崎県平戸市崎方町にあります。代表は3代目・篠崎繁実(シゲミ)さんです。現在は、篠崎ご夫妻とスタッフ5名で“アゴ”の加工品を中心に海産物加工・販売されています。

中野「横に奥様の恭子さんがいらっしゃいます。100年ぐらい続いているんですよね?」
篠崎恭子「はい。お店の中には約400年前のオランダ商館があった頃の壁がそのまま残っています」
中野「ものすごく歴史があるお店です」

【“アゴ”とは??】

恭子「ここ何年か前に“アゴ出汁ブーム”があって、全国に知られるようになったのではないでしょうか」
陽区「“アゴ出汁ブーム”で儲かったのではないですか?」
恭子「それがですね、原料である“アゴ”も値が上がりまして、儲かったのは漁師さんです」

“アゴ”は「飛魚」の地方名で『篠崎海産物店』のある平戸市は“アゴ漁”の盛ん地として知られ、水揚げ量も日本屈指の水揚げです。『篠崎海産物店』では平戸市で水揚げされたアゴのみを使用して 加工品を製造されています。“アゴ”は9月~10月の間の1ヵ月間のみ水揚げされます。『篠崎海産物店』では一年間加工に必要な量をこの時期に全て仕入れ、冷凍保存、適宜加工を行っていくそうです。奥さんの恭子のお話では「今年は9月15日~10月15日の漁期で、例年よりも遅かったです。毎年少しのズレはありますが、この時期限定の漁です。」とのことでした。“アゴ”は購入後、用途に分けて選別されます。

川上「どんな漁なのでしょうか?」
恭子「2艘で引き網を曳いて漁をします。凪いだ波だと飛魚が散らばって漁にならないので、平戸では“アゴ風”と呼ぶ北風が吹くと飛魚が集まるので、漁師さんたちは荒波の中を漁に出ます」
川上「大変ですね!!」
中野「短期勝負ですしね」

【“アゴ”の加工品とは?】

代表的な商品は、“焼きアゴ”“アゴだし”“つまみアゴ”“一夜干し”等があります。“つまみアゴ”は『篠崎海産物店』の人気商品です。小さめの“アゴ”をそのまま食べられるよう加工してあり、酒の肴やおやつに最適な商品です。

中野「“つまみアゴ”は、酒のツマミに最高です!」
川上「さっきから良い香りが…スタジオに2種類あるのですが…?」
恭子「少し固く歯ごたえのある商品ですが、数年前より、少し柔らかく食べやすくしてもえたら…というお年寄りや子供達の御意見にお応えして、“タタキつまみアゴ”として繊維を潰して柔らかくしたものも販売しています」
川上「そうなんですよ!60過ぎたら歯が…ソフトのほう頂きます!」
後藤「私も柔らかいほうを…」
陽区「では、私は本来の固いほうを…」
川上「噛むと味が!!美味しい!」
陽区「口の中にアゴの味がいつまでも残りますね」
中野「出汁になるほどの魚ですから、口の中が出汁だらけになります!」

“焼きアゴ”は高級料亭から一般家庭まで広く使用されている商品です。『篠崎海産物店』では、串刺し ⇒ 並べ ⇒ 洗い ⇒ 平戸産炭おこし ⇒ “くど”並べ ⇒ 焼き ⇒ 冷まし ⇒ 網並べ ⇒ 天日干し …と、多くの手間をかけ、『炭火焼き手づくり』の製造方法で作られています。(※「くど」‥‥“アゴ”を焼く専用の機材)
また、他の魚介類“サバ”“イワシ”“カマス”“イカ”などの干し物も作られています。

●連絡先「有限会社 篠崎海産物店」長崎県平戸市崎方町898
TEL:0950-22-2425

恭子「もう少ししたら新しいホームページになる予定ですが、弊社のホームページからも注文できます」
川上「ありがとうございました!来週は?」
中野「福岡県宮若市で美味しいお米を作られている方をご紹介します!」