これまでのおはなし

長崎県新上五島町、『中本製麺所』の“がんこ親爺のこだわりうどん”

今日は、長崎県新上五島町、『中本製麺所』の“がんこ親爺のこだわりうどん”を紹介します!

玲子「良いお出汁の香りが!!」
中野「今日は“五島うどん”です!」

【“五島うどん”とは?】

“五島うどん”は、五島の海風で自然乾燥させる手法を取っていた為、生産量も少なく「幻のうどん」と呼ばれていたそうです。“五島うどん”の特徴は、五島の特産品「椿油(食用)」を塗布しながら引き延ばしていく事、また二本の棒を使用して「さばいていく」製造方法などがあげられます。製造工程は大きく
(1)「熟成・小巻」小麦粉を捏ねた生地を熟成させながら徐々に細く伸ばす。
(2)「掛けば」熟成が進み小麦粉が馴染んで来たら撚りを掛けながら8の字に棒にかけていく。

(3)「熟成」ムロ箱の中で更に熟成を重ねる。
(4)「さばき」延ばした麺を二本の棒で手早く丁寧にさばく。

(5)「乾燥」管理された乾燥室でゆっくりと乾燥させ、きめの細かい麺に仕上げる。

中野「“五島うどん”は、香川の「讃岐うどん」、秋田の「稲庭うどん」と並び、日本三大うどんと呼ばれているそうです。どこが一番とかではなく、多くの方に親しまれている“うどん”かな。」

【『中本製麺所』の“がんこ親爺のこだわりうどん”とは?】

『中本製麺所』は、長崎県新上五島町にある“五島うどん”製造、販売する製麺所です。代表は中本茂さんです。中本社長は、製造過程の一部は機械化されましたが、昔ながらの製法を大事にしながら“五島うどん”を作られています。

中野「今回は、自家製の出汁につけてお持ちしました。」
玲子「細い麺!“そうめん”より少し太いぐらいかな?!」
中野「コシは、ものすごくあります!」
斎藤「プリプリしてる!」
中野「以前、このコーナーで“カケロマ島ジェノベーゼ”を紹介した時に、和えたあの麺です!パスタみたいにしても美味しいです!」
(※『カケロマ島ジェノベーゼ』については、2015年06月29日放送のページをご覧ください。)

中本社長のこだわりは、原材料の小麦粉の選択から始まるそうです。“強力粉”の中でも特にひきの強い小麦粉を選び、時間をかけて捏ね上げ、生地に強い撚りを掛け、「熟成」と「延べ」を繰り返しながら、細い面に仕上げていくそうです。「椿油」は、五島に自生する「やぶ椿」と呼ばれる椿の油、「塩」は長崎県の五島列島の美しい海から作られる海塩を使っています。

玲子「ツルツルのノド越しで、ドンドン入っていく。美味しいわ〜!」

【食べ方は?】

地元五島では「地獄炊き」「五島炊き」と呼ばれる食べ方が一般的です。沸騰したお湯で5〜8分くらい好みで茹で、生醤油をかけて食べたり、卵の黄身をのせて食べたりします。薬味には葱や生姜など。また温かい「アゴ出汁」につけてアッサリと食べる方法もあります。中本社長は、この「出汁」にもこだわりがあり、地元五島で食される「アゴ」を原料したスープを製造、“五島うどん”と共に製造販売されています。また、“五島うどん”以外の五島の特産品も積極的に紹介したいと、各種の催事やイベントにも積極的に参加されています。

 

玲子「麺自慢だから、シンプルな食べ方の方が良いんじゃないですか?」
斎藤「麺だけ買っても、色んな食べ方が出来ますね?」
中野「パスタにも出来ますし、焼うどんにしても美味しいです!パリッとした焼うどんが出来ます。」
玲子「これだけ、コシがあったらねぇ・・・で、噛んだらモチモチっとして!美味しそ〜!!」

【価格・連絡先】
「がんこ親爺のこだわりうどん(250入り)」…356円(税込)
長崎県南松浦郡新上五島町曽根郷1201-1  「麺工房 なかもと (中本製麺所)」
TEL: 0959-55-2409

玲子「さて来週のお話は?」
中野「“カバのアイス屋さん、椛島氷菓”と“杏理ファーム”の2つ同時に紹介します!」
玲子「来週もぜひ聞いてください!!」