2016.07.15
長崎県新上五島町『松園水産』の“漁師 まかない飯”
今日は、長崎県新上五島町『松園水産』の“漁師 まかない咖喱”を紹介します!
玲子「今日も、いい香りに包まれております!!!」
【『松園水産』とは?】
『松園水産』は、長崎県南松浦郡新上五島町にあります。代表は松園文策さんです。大型の定置網漁を主に漁業をされています。定置網漁は、魚の通り道に網を仕掛け定期的に引き上げ漁を行う漁法です。松園水産では、早朝に漁を行います。定置網に入る業種は多岐にわたり、今はカンパチ、イサキ、アジ、ヤリイカなどの水揚げがあるそうです。
中野「漁師さんなのに、なぜカレーを?と思われると思いますが、具材に“本マグロの胃袋”を使っているのです!」
玲子「マグロの胃袋!?食べたことない!見たことない!売ってます??」
中野「売っていません。1頭に1個しかありませんし、100kgの本マグロで胃袋だけを取れば2kgぐらいしかありません。皆さんが好きなトロや中トロよりも少ないです」
田上「そんなに希少なのですね…」
【“本マグロの胃袋”とは?】
松園さんは、マグロ養殖の先駆けとして12年前から取り組まれています。松園さんのマグロ養殖は、自社の定置網に入った本マグロの幼魚「ヨコワ」を養殖され、エサも定置網に入った生魚のみを使用されているそうです。現在は、50頭ほどの「本マグロ」を養殖されているそうです。新上五島町では、10年ほど前から「本マグロ(クロマグロ)」の養殖も盛んに行われていて、松園水産さんの他に、14社ほど水産業者があります。“本マグロの胃袋”は量がとれない為、マグロ養殖業者の皆さんに協力して頂き、集めています。
玲子「胃袋…なぜ今までお目にかかれなかったのですか?」
中野「皆さんが冷凍マグロと言っているのは、遠洋で獲って、遠洋で処理をして…お腹の中を出してしまうんですよ。傷まないように。そして冷凍するので、フレッシュな胃袋にお目にかかる事はほぼ無いです」
玲子「だから、見たことも食べたこともなかったんだ…」
中野「それに魚屋さんが1匹マグロを買う事はほとんど無いですから」
田上「そんな幻の貴重な胃袋をカレーに!?」
【“漁師まかない咖喱”とは?】
松園水産さんは、長崎県佐世保市の株式会社丸協食産さんと連携し、“漁師のまかない咖喱”を新商品として開発されました。下処理をしたマグロの胃袋がたっぷり入っています。
玲子「胃袋らしく、円柱形をしています…」
中野「魚のホルモンですよね」
田上「魚のモツ!」
玲子「あらっ!噛みごたえがあって、プリプリしていて、本当にホルモン!!」
中野「お魚だから臭いが…クセが…と気にされるかと思いますが、これはありません」
玲子&田上「ないですね!」
中野「以前、別の場所で商品開発のお手伝いをしたとき“モツ鍋”を作ったのですが、これを食べた時、カレーの方が合うな…と思いました」
玲子「美味しい食感ですね。外側は弾力があって、内側はトロリとしていて!」
カレーのルーの隠し味には、新上五島町産「焼きあご(トビウオ)」の粉末を使用した出汁が使われています。
玲子「ルーもスパイシーで!」
田上「ものすごくコクがある!!」
松園水産では、定置網で水揚げされた魚のみを使ったアジ・カマス等の“開きもの”、タイ・ヒラメ・アジ等の“茶漬け”などの加工品を製造されています。この“茶漬け”は、漁場で食べる昔からの「まかない料理」としてあった物を商品化されています。
本マグロの胃袋使用「漁師のまかない咖喱」
1袋入(レトルト)・・・1,000円(税別)
2袋入(レトルト)・・・1,800円(税別)
【連絡先】
(有)松園水産 長崎県南松浦郡新上五島町日島郷262
FAX:0959-43-5598
(※漁に出られていることが多いためFAXのみ対応)
玲子「さて、来週は?」
中野「宮崎県高千穂町の『ひやくしようや』の“漬物”を紹介します」
玲子「来週もどうぞご期待頂きたいと思います」