これまでのおはなし

長崎県雲仙市『伊勢屋旅館』の「雲仙アンチョビ“えたりでイタリアン”」

今日は、長崎県雲仙市『伊勢屋旅館』の「雲仙アンチョビ“えたりでイタリアン”」をご紹介します!

中野「雲仙アンチョビ“えたりでイタリアン”です」
コン「ちょっと待ってください。アンチョビしか聞き取れません」
玲子「“えたり”って何ですか?!」
中野「“えたり”が重要です!」

【『伊勢屋旅館』とは?】

長崎県雲仙市小浜町にある『小浜温泉 伊勢屋旅館』は1669年(寛文9年)に創業された老舗旅館で、草野有美子さんは15代目の女将になります。草野有美子さんは現在、旅館組合の会長もされ、地域の活性化の為の活動も活発にされています。今年5月までは長崎県商工会女性部の会長もされていました。「雲仙アンチョビ“えたりでイタリアン”」は、女将:草野有美子さんが、地元雲仙に伝わる“えたりの塩辛”を主材料に開発された特産品です。

【“えたりの塩辛”とは?】

中野「カタクチイワシの事を“えたり”と言われていたそうです」

“えたりの塩辛”は江戸時代から食べられてきたと言われる昔から雲仙に伝わる伝統食で、“えたり”と地元で呼ばれる“カタクチイワシ”をそのまま“塩辛”にしたものです。“えたりの塩辛”は、イタリアのスローフード協会が選ぶ『味の箱舟』の認定商品ともなっています。雲仙には『えたりの塩辛愛好会』があるそうですが、そのメンバーの方から「 “えたり”そのままだと1キロ40円が、“塩辛”だと1キロ1500円で販売できるので何とか“えたりの塩辛”の消費を拡大したい。」という相談を受け、“えたりの塩辛”の加工食品の開発を取り組まれたそうです。

【“えたりでイタリアン”とは?】

玲子「小瓶に入っていまして、すり身になっていますね」

「雲仙アンチョビ “えたりでイタリアン”」は、“調味料”です。
“えたりの塩辛”は、“えたり(カタクチイワシ)”を発酵させて作るため、独特の苦みと特有な匂いがあり、苦手の方も多くおられます。その為、草野さんは、「地元にある素晴らしい食材を多くの方に知ってもらいたい。」とイタリア料理の調理人の方などのアドバイスを受け、試行錯誤を繰り返して「雲仙アンチョビ “えたりでイタリアン”」を完成されたそうです。

中野「タコとジャガイモを“えたりでイタリアン”で味付けしました」
コン「ウマい!!これは完全なるイタリアンです!」
玲子「美味しい!お店の味だ!!え?どうやって作るのですか???」
中野「オリーブオイルでタコやジャガイモを炒めて、それに“えたりでイタリアン”を少し加えて、塩が足りなかったら少し加えて、胡椒とバジルを振って出来上がりです」
玲子「それだけですか?!美味し〜〜い!!お酒も進みますね!」
中野「イワシは少し癖がありますが、コクのある美味しい魚です」

「雲仙アンチョビ “えたりでイタリアン”」は殆どが手作業で作られます。最終工程では具材を1時間以上混ぜ続け仕上げていきます。その為、一日60gの瓶入りを約200個製造するのが精いっぱいという事です。「雲仙アンチョビ “えたりでイタリアン”」は添加物も一切使われていません。2011年に開催された「調味料選手権2011」で総合5位にも選ばれました。

玲子「ココにチラシがあって、これで“チャーハン”を作るのですか?」
中野「美味しいと思います。あとはパスタですね」
玲子「パスタ!パスタ!パスタ!」
コン「中野さん、おかわり…」

『伊勢屋旅館』は現在、全面改装中で2019年の9月1日オープンの予定ということですが、「雲仙アンチョビ “えたりでイタリアン”」については、販売、注文も可能という事です。

中野「小浜は温泉もありますし、遊びに行かれてお土産として買われても良いし」
玲子「これは?」
中野「“伊勢ぽん”という“だいだいぽん酢しょうゆ”です。旅館で使われているポン酢だそうです」

●連絡先●
『小浜温泉 伊勢屋旅館』長崎県雲仙市小浜町北本町905
TEL: 0957-74-2121

玲子「さて、来週は!?」
中野「宮崎県日之影町の『押方果樹園』をご紹介します。果樹園ですが美味しい加工品も作られています」
玲子「来週も楽しみです!!」