これまでのおはなし

鹿児島県南九州市知覧町『お茶の春一番』

今日は、鹿児島県南九州市知覧町『お茶の春一番』をご紹介します

玲子「香り豊かな“お茶”ですね!」
中野「旬になりますので!今日は“知覧茶”です!!」

【『お茶の春一番』とは?】

『お茶の春一番』は、鹿児島県南九州市知覧町にあります。『浮辺(ウケベ)製茶工場』で製造されたお茶のみを直売しているお店で、代表は、3代目の山口浩一さんです。
浩一さんの祖父・山口友吉(トモヨシ)さんが、50年以上前に、お茶の栽培を始められ、そしてお父さんの山口友治(トモハル)さんが、昭和43年に、お茶の生産から製茶までを行う『有限会社 浮辺製茶工場』を立ち上げられたそうです。そして浩一さんが、平成9年に、『お茶の春一番』という直売店を立ち上げました。

中野「生産から販売まで一貫して、3代目の浩一さんで全て行うようになったそうです。物凄く丁寧に作られています」

【“知覧茶!とは?】

『お茶の春一番』の圃場(茶畑)約12ヘクタールも含め、『浮辺製茶工場』では約35ヘクタールの茶畑の製茶を行っているそうです。『お茶の春一番』の茶畑で栽培される品種は、“やぶきた”“ゆたかみどり”“あさつゆ”“おくゆたか”など、多種にわたります。

玲子「今日は2種類のお茶がありますね」
中野「“やぶきた”と“おくゆたか”です」
玲子「見た感じは緑が綺麗で同じように見えますが…」
中野「“やぶきた”は少し苦みがあるかな。“おくゆたか”はまろやかです」
満 「“やぶきた”って、静岡の方で栽培されていますよね?」
中野「そうです。九州に入ってきたのは5年ほど前だったと思います」
満 「僕、静岡出身で “やぶきた茶”の牧之原出身なのです!九州で“やぶきた茶”があるの知りませんでした!」
中野「九州に入ってきたのは長くありませんが、鹿児島や佐賀などで作られています」
玲子「“やぶきた”から頂きます…」
満 「これだ!」
玲子「ホントだ!独特な後味が残りますね」
中野「ちょっと、クッときますよね」
満 「余韻を楽しめるお茶じゃないですか!」
玲子「好きな方は癖になりますね」

“知覧茶”の茶畑の畝幅は180cmあり、畝幅に合わせた乗用の機械で茶摘みが行われます。栽培は、農薬を出来るだけ使用せずに行われています。山口さんは、美味しいお茶作りのために、現在は行われていませんが“ニガリ”を使った栽培など、様々な栽培方法にも取り組まれてきました。

玲子「“おくゆたか”も頂きます…これはまろみのあるお茶ですね」
中野「これは幻のお茶と言われるほど、生産量の少ない品種だそうです」
玲子「高級な香りがしますね」
中野「山口さんは美味しいお茶を伝えたいという事で、体験とかも受け入れています」

『お茶の春一番』では、「茶摘み体験」「手もみ体験」「ブレンド体験」などお茶に親しみを持ってもらい、もっと知ってもらいたいと色々な体験も受け入れています。浩一さんは、「手もみ」について全国の競技大会で2位にもなった実績があり、その技術を伝えられています。お茶の手もみはホイロという道具を使って行われ、本格的な作業では仕上げに約6時間かかるそうです。(体験では1時間半ほど)現在は県外からの修学旅行生や台湾やアメリカなど海外から来られた皆さんも体験されているそうです。

中野「あと、これだけ茶葉の種類がありますので『ブレンド体験』もあり、“Myブレンド茶”なども作ることが出来るそうです」
満 「コーヒー豆みたいな感じですね」
玲子「スゴイですね!」

“知覧茶”は九州中でも早い時期に茶摘みの始まる地域で、今年は4月7日から一番茶(新茶)の生産が始まる予定で、45日後には二番茶の茶摘みが始まるそうです。

玲子「新茶は、また良い香りがするんでしょうね!」
中野「全く違います」
玲子「低温のお湯でじっくり入れたいですね」
中野「煎茶は熱湯で入れたらダメです」

●お問合せ先
『お茶の春一番』 鹿児島県南九州市知覧町東別府10234-6
TEL:0120-84-1645
(※HPから注文も出来ます。『お茶の春一番』で検索を)

玲子「さて、来週は?」
中野「大分県姫島村の『かなんど工房』をご紹介します!本当に面白いお母さんです」
玲子「来週もよろしくお願いします!」