これまでのおはなし

鹿児島県枕崎市の『まるた屋』

今日は、鹿児島県枕崎市の『まるた屋』をご紹介します。

中野「枕崎市に入ったら“鰹節”の香りがするぐらいカツオ節の町です」

【『まるた屋』とは?】

『まるた屋』は、鹿児島県枕崎市桜木町にあります。代表は立石克芳さんです。枕崎市は“鰹節”の生産で有名な地域です。創業以来60年以上、『まるた屋』では“鰹節”を使った多くの商品を製造されています。従業員の皆さんは現在20名ほどです。『まるた屋』の社名は、以前使われていた『〇』に『た』の字の屋号から由来しているそうです。商品には“鰹節”の最高級品と言われる“本枯れ節”をはじめとした各種“鰹節”、また“鰹節”を使った“かつおみそ”、鹿児島の特産“黒豚”を使った“黒豚みそ”などがあります。中でも“かつおみそ”は、“元祖かつおみそ”という商品名で販売されており、『まるた屋』の代表的な商品です。

中野「今日お持ちしたのは“かつおみそ”と“かつお佃煮”と“かつお うま煮”です。ごはんの友に、お酒のアテに最高です!」
田上「良い香り!!」
玲子「この香りで一杯飲めますね」
中野「今日は僕の家の近所の農家さんから買った新米をおにぎりにしてきました」
玲子「まず“かつお佃煮”を頂きます!甘みがあって歯応えもあって美味しいな〜〜。ごはんが進むね」
中野「ちょっと甘めですね」
玲子「カツオも旨味がね、癖になるね」

【“元祖かつおみそ”とは?】

“かつおみそ”は、昔から薩摩の港町であった枕崎の漁師さんが、漁に携帯した“ふし味噌”が元祖と言われています。“ふし味噌”は、削り節・味噌・黒砂糖が材料で、竹筒に入れて漁に出ていたそうです。現在の代表、立石克芳さんの祖母にあたられる立石ミルさんは料理上手な方で、この“ふし味噌”の材料の“鰹節”を、柔らかい“鰹なまり節”に変えることで“元祖かつおみそ”を商品化されました。

中野「鰹節と聞いてみなさんが想像されるカチカチのではなく、なまり節といって少し柔らかいんですよ」
玲子「“かつおみそ”は、ネットリとした食感で、カツオの甘さと味噌の甘辛さが良く合います!これ舐め舐め、焼酎飲みたいです!」
中野「特に焼酎に合います!」
田上「ご飯にも合いますよ!」

商品の材料として使われる“味噌”は味を左右する重要な素材ですので、“味噌”の材料の味を十分に引き出す「二度蒸製法」と「オリジナル麹菌」を使用し作られた特別な味噌を使用しています。“醤油”は昔ながらの製法で作られた本醸造醤油、“砂糖”は鹿児島県奄美の喜界島で栽培されたサトウキビを使用した「粗糖(島ザラメ) 」が使われています。主材料の“鰹節”は地元で生産される“鰹なまり節”をさらに厳選し使用しています。カツオの「血合」と言われる部分を削る作業も、全て手作業で行われています。

中野「本当に手間暇かけて作られています」
玲子「血合入れてもいいのに・・・」
中野「見栄えもあるのでしょうね」
玲子「あと、こちらは?」
中野「かつおの“うま煮”です。出汁はもちろん、かつお関連の商品を作られています」田上「うわ〜〜ホロホロっとしているけど味がしっかりしてる!」
中野「鰹節を作るだけでも大変なのに、その上ね」
田上「道理でしっかり味が出ますね」

『まるた屋』では「大切な家族に、美味しくて安心できるものを食べさせたい」という立石ミルさんの想いをモットーに、先人の皆さんの長い歴史の中で生まれた食べ物を消費者の皆さんに安心して食べて頂けるように、一つ一つ丁寧に作業し語り継がれています。

●連絡先
『まるた屋:本店・工場』 鹿児島県枕崎市桜木町228番地
(フリーダイヤル)0120-72-1382  ※HPから注文できます。

玲子「さて来週は?」
中野「長崎県長崎市の『佐藤製麺所』をご紹介します!」
玲子「ありがとうございました!」