これまでのおはなし

鹿児島県阿久根市『平塚屋』の“きびなご 薩摩の黒酢炊き”

今日は、鹿児島県阿久根市『平塚屋』の“きびなご 薩摩の黒酢炊き”のご紹介です。

玲子「どちらにいらっしゃるのですか?」
中野「今、広島県庄原市にいます。先週降った雪がまだ残っています!」

【“きびなご 薩摩の黒酢炊き”とは?】

玲子「この地域では、黒酢炊きという食べ方が多いのですか?」
中野「一般的に“きびなご”のお刺身や塩焼きが多いと思いますが、『平塚屋』では、大きくて10cmほどの“きびなご”を一匹ずつ丁寧に白焼きにして、福山の黒酢を使った秘伝のタレで炊き込んでいます。本当に手間のかかる逸品です」
玲子「大変な作業ですね!」

“きびなごの黒酢炊き”は、阿久根漁港特産の“きびなご”と、鹿児島県福山町で200年以上続く「アマン壺」を使った伝統製法で作られた“黒酢”など、鹿児島県の特産品を材料として作られています。“きびなご”は他の地域でも水揚げされますが、阿久根で水揚げされる“きびなご”は産卵の為に近海に押し寄せてくる“子持ちきびなご”で、サイズも大きなものでは10cm近くになります。
『平塚屋』では、その“きびなご”を一匹ずつ丁寧に白焼きにしたものを「黒酢炊き」にします。白焼きにする際には、炭火で桜島の溶岩を使うこだわりようです。桜島の溶岩を使用すると、遠赤外線効果で旨味と柔らかさの引き立った仕上がりになるそうです。

玲子「いただきます・・・ん!骨まで軟らかい!!美味しい!!!」
田上「しみこんでる!!身がビッシリ!」
中野「肥えて丸々とした“きびなご”が多いですから」
玲子「炊き込んで、この大きさですからね〜〜」

【『平塚屋』とは?】

『平塚屋』の創業は明治36年です。創業者の平塚正次郎(まさじろう)さんの姓を取り、名づけられたそうです。創業当時は、魚の行商をしながら “さつま揚げ”を製造されていました。以来、地元の食材を使い薩摩の伝統的な料理を100年以上の間製造され、現在でも人気商品でもある“さつま揚げ”をはじめ、“きびなごの黒酢炊き”などを製造販売されています。『平塚屋』の店長、猿楽克之さんとは10年近いお付き合いがあります。

中野「色々作られているのですが、僕は“きびなごの黒酢炊き”が大好きで、代表商品として紹介させてくださいとお願いしました」
玲子「黒酢は全然感じられませんね〜。酸っぱくありませんよ」
中野「煮込むと酢の酸っぱさは飛びますからね。“普通・山椒・ピリ辛”の3種類あります」
田上「山椒が合う〜〜」
玲子「香りが良い〜〜」
中野「僕も山椒が大好きです」
玲子「ご飯も、焼酎も…」
田上「どっちもいける!」
中野「そのまま食べても良いし、いろんな料理に使えます」
玲子「とてもおいしい味付けです。食感も生かされています!」

現在『平塚屋』では、農場・建設業・宿泊施設などを多角的に経営する『野村物産グループ』(会長は野村公さん)の一事業部として活動されています。グループ内には『こもれび農場』という自社農場もあり、『平塚屋』で製造される加工品にも“黒ゴマ”や“玉ねぎ”など自社農場で生産された農作物も材料として使われています。

●お問合せ先●
『平塚屋』
鹿児島県阿久根市多田471-2   TEL:0996-73-1525
※ 『平塚屋』のHPから、お取り寄せも出来ます。

玲子「さて来週は?」
中野「来週は、福岡県筑後市の『津留いちご園』を紹介します!」
玲子「気を付けて帰ってきてくださいね!」