2019.09.06
<台湾の食と文化応援隊>の南九州視察についてご紹介
中野「お土産お持ちしました!」
【〈台湾の食と文化応援隊〉とは?】
以前から交流がある台湾台中市にある『東海大学・日本言語文化学学科』の林珠雪准教授、『社会学』王崇名教授、『中国語文学科』阮美慧・副教授、台湾の台中市や苗栗県などで農業や産業に取り組まれている方など、15名が鹿児島や宮崎熊本など南九州の〈食と文化応援隊〉の方々の取り組みを視察し交流しました。
川上「これはリン先生達が南九州に行きたいと言ったのですか?中野さんが紹介したいと言ったのですか?」
中野「昨年、福岡を中心とした九州北部を視察したんですよ。今度南部に行きたいねという事で行きました」
【1日目は?】
霧島市『もんぺおばさん』を訪問。台湾からの参加者・陳光鏡さんは“大豆”の生産と加工をされています。『もんぺおばさん』代表の大平篤代さんに、主力商品“手前みそ”の仕込み・保存方法など熱心に質問されていました。また、『もんぺおばさん』の加工場が火事で焼失した際の話や、大平さんの出勤時間が毎日朝4時ということに非常に驚かれていました。「これまで続けてこられたパワーに頭が下がる、私達も負けられない」との感想。
夕食は、地元直売所『霧島ふもとの駅』で特別に営業時間外に対応していただきました。“栗”“ニンニク”のお土産まで頂き、皆さん大感激されていました。この“栗”は『霧島ふもとの駅』の代表・和田新蔵さんが、皆さんのためにと早朝から奥さんと収穫に行かれたそうです。頂いた“栗”は宿泊先『祝橋温泉旅館』で“栗飯&渋皮煮”に調理して頂きました。
【2日目は?】
鹿児島県加治木町の『加治木農産加工株式会社』を訪問。女性加工グループで“人参”の加工品を作られています。人手不足の中、様々な工夫をし、地域の活性化に取り組まれる話に感激されていました。ここでは、加工品の購入も。昼食先の宮崎県都城市『がまこう庵』では、“蕎麦打ち体験”その後、仕上げた“蕎麦”昼食。古民家での蕎麦打ちに皆さん興奮気味。かなりバラツキのある“十割そば”になりましたが、皆さん喜んでいただいていました。
中野「『加治木農産加工株式会社』の人参ジュースをお持ちしました!」
陽区「色が濃いですね」
後藤「ん~~甘い!」
川上「これ人参だけですか??」
中野「ニンジンと黒酢だけです。甘みは人参だけです!」
川上「美味しいニンジンジュースですね」
【3日目は?】
鹿児島県伊佐市大口の『ライス郷井手口』へ。代表の井手口正昭さんが栽培される“十曽渓流米”は〈全国米食味鑑定コンクール〉で何度も金賞を受賞した美味しい米で、台湾の苗栗懸三義郷鯉里で“米”を栽培される涂歳明さん謝杏芬さん御夫妻も保存方法・精米・耕作機械などについて積極的に質問されていました。訪問後は井手口さんお薦めの“流しそうめん”を満喫。
【同行最終日は?】
熊本県山都町に移動。有機栽培をするグループ『株式会社 肥後やまと』で原田幸二さんの話に質問が続出、時間が足らず、急遽、宿泊先の食事会に原田さんをご招待することになり、そこでも有機栽培と流通の仕組みなど食事をしながら御指南を受けていました。
宮崎県五ヶ瀬町では『宮崎茶房』でJAS認証の圃場と製茶工場を視察、お茶のテイスティングも行い、代表の宮崎亮さんから「台湾茶は世界一」との評価に喜ばれていました。宮崎亮さんのお母さんが代表をされる『バーバクラブ』では「いつも笑顔で何より創造的な活動が素晴らしい」と取組に感激されていました。『バーバークラブ』の人気商品“かりんとう”等を購入、移動時に試食され「やめられない味!」との感想。
中野「馬場地区のお母さんたちが作っているので『バーバクラブ』です」
後藤「優しい甘みですね」
中野「食べ出したらやめられない味で、リン先生は車の中でずっと食べられていました」
【今後は?】
台湾の『東海大学』をプラットフォームとした〈台日食農大地連盟(仮称)〉と日本の〈食と文化応援隊〉の交流を更に活発に行うことを約束。〈台日食農大地連盟(仮称)〉は私達の〈食と文化応援〉を手本に立ち上げた連盟で今後、正式に〈食と文化〉の交流を行う協定を結ぶ予定です。
中野「僕らも交流が出来て有意義な体験でした。任意の集まりが台湾にも欲しいという事で、違う文化ですが、台湾とは似たところもありますから今後も交流を続けて行こうと思います」
川上「来週は?」
中野「長崎市の『三栄製麺』さん、麺を作っているのですが、麺じゃない美味しい物をご紹介します!お楽しみに。」