2015.06.05
鹿児島県霧島市牧園町『もんぺおばさん』の“いこもち・これがし”
今日は、鹿児島県霧島市牧園町にある『もんぺおばさん』という加工グループの“いこもち・これがし”を紹介します!
中野「色々作られているのですが、その中でも地元のお菓子“いこもち・これがし”を!」
玲子「なんだか、漫才コンビの名前みたい!」
【『もんぺおばさん』とは?】
『もんぺおばさん』は、リーダーの大平篤代さんを中心に活動する5人の加工グループです。今年で結成28年。鹿児島県霧島市とその周辺の自治体には、多くの女性加工グループがありますが、その中でも『もんぺおばさん』は積極的に活動されているグループの一つです。「愛する人に、安全で美味しい物を食べさせてあげたい」をモットーに“いこもち”“これがし”以外にも、昔から地域に伝わる『味噌』や『お菓子』等の加工品を作られています。
【“いこもち”“これがし”とは?】
“いこもち”“これがし”は、鹿児島県や宮崎県など九州の南部の郷土菓子です。“いこもち”は『炒粉餅』または『煎粉餅』とも書き、うるち米や餅米を炒った後、粉に挽いた物に砂糖蜜を加え、お餅状に仕上げた菓子です。
中野「薄い茶色と緑のお菓子が“いこもち”です!」
玲子「いこもち!結構つまっていて、重たい!」
斎藤「モッチリしていますよ!」
中野「たぶんそれぞれで割合が違うと思いますが、もんぺおばさんのは、モチモチしていますよね。」
玲子「すごく引きが強くって、この甘味は黒砂糖ですか?」
中野「甘みは、砂糖蜜をつくって、それを沸騰させて、粉に少しずつ注ぎながら練り上げていくんです!」
玲子「ちょっと、手がかかりますね〜。この緑のいこもちは?」
中野「緑は、抹茶が少し入っています!あまりない食感ですよね!」
“これがし”は『高麗菓子』と書き、米粉・餅米粉・砂糖・小豆のこしあんを混ぜ合わせ、蒸し上げたお菓子で宮崎県都城市の特産菓子と言われています。
中野「赤茶色したカステラみたいなお菓子が“これがし”です。」
玲子「小豆の色なんですね!これがしも、つまっていますね!でもちょっとツブツブが感じられます!」
“いこもち”“これがし”は、日頃は、おやつ・茶請けとして食されますが、冠婚葬祭の際の贈物としても使われます。
【『もんぺおばさん』の加工場では?】
“いこもち”“これがし”以外にも、『お芋の団子』『かからん団子』『お味噌』、お味噌の加工品『黒豚みそ』『かつおみそ』などなど、色々作られています。
斎藤「もんぺおばさんの写真がありますけど、若い人がいるじゃないですか!」
中野「平均年齢、若いんですね。」
実は一度、もんぺおばさんの加工場が火事になり、殆ど焼けてしまいましたが、『もんぺおばさん』の屋号が書かれた丸太の看板だけは消失せずに残りました。グループの加工活動を継続するかどうかを考えなければならない程の出来事でしたが、「屋号の書かれた丸太の看板が残ったのには何かわけがある。グループを続けていけという事に違いない。」と数年後には復活されました。再開するのには大きな決断が必要だったそうですが、大平さんは「この年で借金を抱えたので、60になっても70になっても仕事ができる様に、作業場も考えて作りました。」といつも前向きな姿勢で取り組まれています。加工場の屋根には『もんぺ』の“絣模様”が描かれています。
斎藤「ご苦労されているんですね。」
玲子「お問い合わせはどうしたらいいですか?」
中野「生菓子なので、賞味期限等ありますからお電話でご相談されてください。またホームページからも注文できます。『もんぺおばさん』で検索してみてください。」
【連絡先】『もんぺおばさん』
鹿児島県霧島市牧園町宿窪出2738-70
(TEL)0995-76-0611
玲子「さて来週のお話は?」
中野「長崎県平戸市の『慈眼堂(じげんどう)』さんの“満月のはなしお”を!」
斎藤「“満月”?“はな”?“しお”?何でしょうか??」
玲子「来週も楽しみです!」